外交・安全保障調査研究事業費補助金「『ポスト・ウクライナ』世界を生き抜くための外交・安全保障の構想と研究能力の抜本的強化」

2023年度より、外務省の外交・安全保障調査研究事業費補助金を得て「『ポスト・ウクライナ』世界を生き抜くための外交・安全保障の構想と研究能力の抜本的強化」を開始しました。
2022年2月24日に始まったロシアによるウクライナ侵略を受けて、日本の外交・安全保障政策のあり方について検討するための大型プロジェクトです。

分科会

分科会「ロシア・ウクライナ戦争の背景・展望・帰結」

ロシアによるウクライナ侵略は、大規模国家間戦争が現実の脅威であり続けていることを改めて突きつける事態でした。では、この戦争は何故起きたのか、防ぐことはできなかったのか、将来の日本の安全保障に対する示唆は何か、などを地域研究と安全保障研究の知見を総合して掘り下げることを本分科会では目的としています。

分科会「ユーラシア諸地域の内在論理」

本分科会では中国を中心としたユーラシアの権威主義体制諸国に関する研究を行います。特に、個別の国・地域だけでなく、それらの国・地域間の関係性を実態に即して観察し、分析することに重点を置きます。また、米中対立や中露連携といった大国間政治だけで説明しきれない複雑なダイナミクスにも光を当てます。

分科会「中東・イスラーム世界の多極化と均衡」

中東・イスラーム世界は「イスラーム国」等の過激主義の拡散や、部族・地域・民族による細分化された領域支配が行われる混沌とした状況にあると共に、イランやトルコなど地域大国の主導する地域秩序の再編や、イスラエルやサウジアラビアを軸とした結集軸の形成が試みられています。本分科会では、中東・イスラーム世界の新秩序の形成を見届けていきます。

分科会「21世紀の安全保障環境」

安全保障を取り巻く環境は急速に変化し続けています。ロシアのウクライナ侵略に代表されるように、国家間の大規模な戦争は21世紀に入ってからも排除し得ない古典的な脅威である一方、その中で用いられる戦い方やテクノロジーはかつてと様変わりしました。
本分科会では、様々な分野の研究者と実務者の知見を結集し、今後10年ほどの間に予想される安全保障環境のトレンドについて先駆的な研究を行なっていきます。

分科会「情報・認知領域の安全保障」

2022年の国家安全保障戦略改訂により、日本でも情報・認知領域が安全保障の一分野として公的に位置付けられました。
しかし、情報・認知領域の安全保障に関する取り組みはいまだに十分とは言えません。これまでは言語の壁に守られてきた日本の情報空間ですが、AIの発達はこうした状況を大きく変える可能性があります。
また、情報・認知領域に関して過度な規制を行えば、これは言論・思想の統制という極めて望ましくない事態を引き起こし、安全保障政策が守るべき社会の民主的ありようを損なうことになります。
以上のような複雑な状況の中で、情報・認知領域安全保障に関する最新の研究動向を把握し、具体的な政策提言にもつなげていくことが本分科会の目的です。

シミュレーション会議「ロシア・ウクライナ戦争の影響分析」

「ロシアによるウクライナ侵略の歴史的意味と新たな国際秩序のあり方」のメンバー、他事業のメンバー、実務者を集めた政策シミュレーション会議を実施します。
会議の実施にあたってはROLESが蓄積してきた政策シミュレーションの知見を活用し、ロシアによるウクライナ侵略の実相を踏まえて日本のあるべき安全保障のあり方を探ることを大きな目的とします。

分科会「広域中央アジアの重畳化する安全保障環境」

広域中央アジア(GCA)は、環境安全保障、エネルギー安全保障、海洋安全保障、テロ問題、サイバーセキュリティといった諸課題に直面しており、中国は一帯一路構想(BRI)や上海協力機構(SCO)を通じてこの地域での存在感を高めています。本分科会はGCAという地域概念に基づいて、これら安全保障上の諸課題の相互作用に重点をおいて研究を推進します。

衛星画像分析プロジェクト

「『ポスト・ウクライナ』世界を生き抜くための外交・安全保障の構想と研究能力の抜本的強化」の一部として設置されたものです。
高分解能の光学衛星画像と合成開口レーダー(SAR)画像を使用し、これらの情報を地域研究や安全保障研究の知見と結びつけることを目指します。特に日本周辺の安全保障環境を理解し、適時に情報を発信する体制を整えるため、中国、北朝鮮、極東ロシア、その他のインド太平洋地域に重点を置いた分析を目指しています。

タスクフォース「国際紛争のデータ・ヴィジュアライゼーション」

ROLESでは新興テクノロジーを自ら用いた安全保障研究と、その積極的な成果発信を試みています。「『ポスト・ウクライナ』世界を生き抜くための外交・安全保障の構想と研究能力の抜本的強化」の一環としてタスクフォース「国際紛争のデータ・ビジュアライゼーション」を設置しました。

このタスクフォースでは、東京大学先端科学技術研究センター・グローバルセキュリティ・宗教分野の小泉悠准教授(先端学領域)及び池内恵教授が、東京大学大学院情報学環・学際情報学府の渡邉英徳教授の研究室と文理横断・融合のコラボを行い、地理空間情報を総合的に把握し利用した、外交・安全保障研究の新たな様式を考案し、提示します。

衛星画像や古地図・記録写真、それらのビッグデータや機械学習等を用いて、ロシア・ウクライナ戦争や、2023年2月のトルコ・シリア地震などの紛争や災害、現在及び過去の外交・安全保障・国際関係の事象を、「見える化(ビジュアライズ)」する手法と実例を提案します。

タスクフォース「ロボティクス・仮想現実・拡張現実と安全保障」

ROLESでは東大と先端研のリソースを積極的に活用し、新興テクノロジーが安全保障に及ぼす影響を、文理融合・横断の手法で解明していきます。「『ポスト・ウクライナ』世界を生き抜くための外交・安全保障の構想と研究能力の抜本的強化」の一環としてタスクフォース「ロボティクス・仮想現実・拡張現実と安全保障」を設置しました。

このタスクフォースでは、東京大学先端科学技術研究センターの稲見昌彦教授(身体情報学)、池内恵教授(グローバルセキュリティ・宗教分野)、小泉悠准教授(先端学領域)が協働し、ロボティクスや仮想現実・拡張現実が外交・安全保障に及ぼす影響を、文理融合・横断の手法を開発しながら解明します。

活動記録

2024.04.22 (月)

セミナー

国際セミナー「コンスタンチノープル会議(1876)と近代日本外交の黎明」

2024.03.22 (金)

セミナー

RCASTセキュリティ・セミナー:ウクライナ侵略におけるロシアによるアクティブ・メジャーズ

2024.02.16 (金)

セミナー

国際セミナー「イスタンブルにおける建築と外交」

2024.01.24 (水)

セミナー

RCASTセキュリティ・セミナー「ガザ戦争の後の中東の未来」

2023.12.13 (Wed.)

Symposium

International Symposium on Fact Checking: What Can Fact-Checking Do for Cognitive Domain Security?

2023.12.13 (水)

シンポジウム

ファクトチェック国際シンポジウム 「認知領域安全保障のためにファクトチェックには何ができるか?」

2023.12.08 (金)

セミナー

セミナー「イスタンブルにおける近代日本外交の来歴」

2023.12.04 (Mon.)

Seminar

ROLES Workshop "Understanding Indonesia: Why the World’s Third-Largest Democracy Won’t Take Sides in the US-China Rivalry"

2023.12.04 (月)

セミナー

国際ワークショップ「米中対立の中のインドネシアーその「内在論理」を考える」

2023.11.09 (木)

シンポジウム

国際ワークショップ:19世紀の清王朝と「近代」― 19世紀後半の東アジアと西洋

2023.10.23 (月)

シンポジウム

国際ワークショップ「ROLES@HUJI」

2023.09.26 (火)

懇談会

日本・トルコ戦略対話:ウクライナ戦争の現状と国際秩序の未来

2023.09.25 (月)

シンポジウム

イスタンブール公開シンポジウム:ウクライナ戦争に対する日本とトルコの立場

2023.09.24 (日)

講演

イスタンブール公開講演会:戦間期の中国・トルコ・テュルク世界と日本

2023.07.10 (月)

講演

特別講演会「アブラハム合意後の中東」

構成メンバー

小泉悠/Yu KOIZUMI

准教授(先端学領域)
ロシア・旧ソ連諸国の軍事・安全保障政策 国際関係論

早稲田大学大学院修士課程を修了後、民間企業、外務省専門分析員等を経て、2009年、未来工学研究所に入所。2017年に特別研究員となり、2019年2月まで勤務。
この間、外務省若手研究者派遣フェローシップを得てロシア科学アカデミー世界経済国際関係研究所に滞在したほか(2010-2011年)、国立国会図書館調査及び立法考査局でロシアの立法動向の調査に従事した(2011-2018年)。
2019年3月、東京大学先端科学技術研究センター特任助教(グローバルセキュリティ・宗教分野)に就任し、2022年1月より同専任講師。2023年12月より現職。専門は安全保障論、国際関係論、ロシア・旧ソ連諸国の軍事・安全保障政策。
笹川平和財団特別研究員を兼任。

Research Map

田中周/Amane TANAKA

特任研究員
中国の現代政治 中国−中央アジア関係 ナショナリズム論
2010年から2015年まで早稲田大学現代中国研究所・研究助手、2015年から2017年まで愛知大学国際中国学研究センター・研究員などを経て、2020年より現職。

伊藤 庄一/Shoichi ITOH

(一財)日本エネルギー経済研究所 資源・燃料・エネルギー安全保障ユニット 上級スペシャリスト
Center for Strategic and International Studies (CSIS), Japan Chair, Adjunct Fellow (non-resident)
Institute for Security and Development Policy (ISDP), Associated Senior Research Fellow(non-resident)
在ハバロフスク日本国総領事館専門調査員(2000~03年)、Monterey Institute of International Studies 客員研究員(2006年)、Brookings Institution 客員研究員(2009年)、北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター客員教授(2018~20年)等を歴任。

稲垣 文昭/Fumiaki INAGAKI

秋田大学 大学院国際資源学研究科 教授
2010年から 2012年まで外務省専門分析員、2013年から2015年まで慶應義塾大学政策・メディア研究科特任准教授などを経て、2022年から現職。

稲見昌彦

東京大学先端科学技術研究センター教授
身体情報学分野 身体拡張工学

【詳細は稲見研究室ウェブサイトを参照】

主要な研究課題:

感覚・知覚などの生理的知見、デバイス技術、情報技術などに基づき、新たな「人機一体」のシステムの構築

透明コックピット、ストップモーションゴーグル、前庭感覚電気刺激を用いたインタフェース、JINS MEME、超人スポーツなどの研究を通して人間の入出力を拡張するための研究

研究分野:
(1) 人間のシステム的理解
(2) 人間拡張工学
(3) 自在化技術
(4) エクスペリエンス工学、エンタテインメント工学

大串敦

慶應義塾大学法学部政治学科教授 。
専門は人文・社会 / 政治学 / ロシアを中心とした旧ソ連諸国の政治 。

加藤 美保子/Mihoko KATO

広島市立大学 広島平和研究所 専任講師
2016年から2021年まで北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター特任助教を経て、2021年より現職。

北原大介

日本地球観測衛星サービス株式会社(JEOSS)
ASNARO-2 SAR画像利用推進担当

国末憲人/Norito KUNISUE

特任教授
欧州政治、紛争研究

1963年岡山県生まれ。1985年、大阪大学卒業。1987年に紀行「アフリカの街角から --サバンナ人間紀行」で第3回ノンフィクション朝日ジャーナル大賞優秀賞を受賞。同年、パリ第二大学新聞研究所を中退し、朝日新聞社に入社。

富山・徳島・大阪・広島での支局勤務を経て、パリ支局員(2001〜2004年)、外報部次長(2005~2007年)、パリ支局長(2007~2010年)。論説委員、GLOBE副編集長等を経て、GLOBE編集長(2016~2019年)、ヨーロッパ総局長(2019年~2022年)、編集委員(ヨーロッパ駐在、2022~2023年)、論説委員(2023年)

この間に青山学院大学文学部フランス文学科で非常勤講師も務める(2015〜2018年)。

代表的な連載署名記事に「バービー誕生」全5回、朝日新聞社会面(1994.09.26-09.30)、「平和のメッセージ」全 10 回、朝日新聞広島版(1996.08.26-09.05)、「バグダッドに生きる」全 5 回、朝日新聞国際面(2003.02.12-02.16)、「生きている遺産 消えた村から」全 6 回、朝日新聞夕刊(2009.04.18-04.24)、「生きている遺産 モロッコの広場から」全 5 回、朝日新聞夕刊(2009.07.13-09.17)、「端っこをたどって」全 10 回、朝日新聞夕刊(2014.05.26-06.06)、「黒い大地をたどって」全 10 回、朝日新聞夕刊(2016.10.24-11.07)、「ナゴルノカラバフ往還記」全 5 回、朝日新聞夕刊(2020.12.21-12.25)、「ボスニア 分断の現在地」全 4 回、朝日新聞国際面(2021.02.24-02.27)、「チェルノブイリ、廃虚の街から」全 5 回、朝日新聞夕刊(2021.06.21-06.25) 等がある。

定期連載コラムに、『朝日新聞』「ザ・コラム」(2016.03-2017.09)、『朝日新聞』「日曜に想う」(2021.03-2023.10)、月刊『ふらんす』「アクチュアリテ」「フランス政治を嗤え」(2001-2014)等がある。

朝日新聞論説委員の傍ら、2023年7月〜12月に東京大学先端科学技術研究センター客員上級研究員を兼任する。2023年12月末に朝日新聞社を退社、2024年1月より現職。

合六強

二松学舎大学国際政治経済学部准教授
専門は米欧関係史、欧州安全保障

慶應義塾大学大学院法学研究科助教(研究奨励)、EUSI(EU Studies Institute in Tokyo)研究員(ウクライナ滞在)、海上自衛隊幹部学校非常勤講師などを経て、二松学舎大学国際政治経済学部専任講師(2017年〜2022年)、2022年4月より現職。政策研究大学院大学(GRIPS)客員研究員(2017年〜)、日本国際問題研究所(JIIA)研究委員(2017年〜)も務める。 

齋藤 竜太/Ryota SAITO

ロシアNIS貿易会 ロシアNIS経済研究所 研究員
2018年から2020年まで在キルギス大使館専門調査員
2020年より笹川平和財団研究員を経て2023年から現職。

指原佑佳

東京大学先端科学技術研究センター交流研究生
東京工業大学大学院修士課程

周 源/Zhou Yuan

神戸大学 大学院法学研究科 研究助手
2017年から神戸大学大学院法学研究科研究生などを経て、2023年から現職。

スルトノフ ミルゾサイド/Mirzosaid SULTONOV

東洋大学 国際学部 グローバル・イノベーション学科 教授
2015年から2018年まで東北公益文科大学国際教養コース准教授、2018年から同教授を経て2022年より現職。

田中 マリア/Maria TANAKA

秋田大学 大学院国際資源学研究科 特任助教
2017年から2019年まで人間文化研究機構総合人間文化推進センター研究員、および早稲田大学総合研究機構・現代中国研究所次席研究員などを経て、2022年より現職。

田中祐真/Yuma TANAKA

特任研究員
東京外国語大学外国語学部卒業、東京大学大学院博士前期課程人文社会系研究科修了。2017年5月より2020年3月まで在カザフスタン共和国日本国大使館専門調査員、2020年4月より独立行政法人国際協力機構(JICA)東・中央アジア部専門嘱託を務めた後、2022年8月より在ウクライナ日本国大使館専門調査員。2023年9月より現職。

長谷川雄之

東北大学大学院文学研究科歴史科学専攻博士後期課程修了。博士(学術)。
日本学術振興会特別研究員PDを経て2018年より現職。
専門は現代ロシア政治・外交。

服部倫卓

北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授
専門はロシア・ウクライナ・ベラルーシを中心とする旧ソ連諸国の経済・政治情勢。
在ベラルーシ共和国日本大使館専門調査員、一般社団法人ロシアNIS貿易会・ロシアNIS研究所所長などを経て、2022年10月より現職。

浜由樹子

静岡県立大学国際関係学研究科准教授。
津田塾大学学芸学部国際関係学科助教、同大学国際関係研究所研究員、ハーヴァード大学デイヴィス・センター客員研究員、一橋大学経済研究所研究機関研究員を経て2019年より現職。

専門分野
国際政治学、国際関係史、ロシア地域研究

主要研究テーマ
・ロシアのユーラシア・アイデンティティ ・新興国における地政学の「復活」現象 ・文化冷戦論

早丸一真/Kazumasa HAYAMARU, Ph.D.

特任助教
近代中国外交史

松嵜英也

 津田塾大学学芸学部国際関係学科准教授

村上 拓哉

中東戦略研究所 代表/シニアフェロー
専門は、湾岸諸国を中心とした中東地域の安全保障、国際関係論。
中東調査会、三菱商事、官公庁での勤務を経て、2022年より個人事業として官公庁・企業向けに中東地域の地政学情勢に関する情報分析を提供する中東戦略研究所を開始。(連絡先:takuya.murakami2@gmail.com)

村野将

米ハドソン研究所研究員(Japan Chair Fellow)
専門は、日米の安全保障政策、核・ミサイル防衛政策、抑止論など。
岡崎研究所や官公庁で戦略情報分析・政策立案業務に従事したのち、2019年より現職。マクマスター元国家安全保障担当大統領補佐官らと共に、日米防衛協力に関する政策研究プロジェクトを担当。
新領域セキュリティの諸課題に関する分科会委員

山口信治/Shinji YAMAGUCHI

防衛省防衛研究所主任研究官
中国政治・安全保障、中国現代史
2010年から慶応義塾大学法学部助教、防衛省防衛研究所地域研究部助手、ジョージ・ワシントン大学シグール・アジア研究センター訪問研究員などを経て2015年より現職。

山口亮/Ryo HINATA-YAMAGUCHI, Ph.D.

特任助教
アトランティック・カウンシル(米)スコウクロフト戦略安全保障センター上席客員フェロー
パシフィック・フォーラム(米)上席客員フェロー

インド太平洋地域安全保障問題
防衛戦略論
交通政策論
インド太平洋交通安全保障に関する分科会・座長
政策シミュレーション研究プロジェクト・座長

東京大学先端科学技術研究センター特任助教。長野県佐久市出身。専門は防衛政策、安全保障、国際政治、比較政治、交通政策。オーストラリア国立大学アジア研究学部卒、同大大学院戦略防衛研究科修士課程修了(豪)、ニューサウスウェールズ大学大学院キャンベラ校人文社会研究科博士号取得(豪)。パシフィックフォーラム研究フェロー(米)、ムハマディア大学マラン校客員講師(尼)、釜山大学校経済通商大学国際学部客員教授(韓)を経て、2021年8月より現職。

Twitter: @tigerrhy
Instagram: https://www.instagram.com/tigerrhy/
Blog: https://note.com/tigerrhy/


山添博史

防衛研究所地域研究部米欧ロシア研究室長
専門はロシア・旧ソ連地域の政治と安全保障

大和純

日本地球観測衛星サービス株式会社(JEOSS)

ASNARO-2 SAR画像利用推進担当

渡邉英徳

東京大学大学院情報学環・学際情報学府教授
情報デザイン、デジタルアーカイブ

1974年生。東京理科大学理工学部建築学科卒業(卒業設計賞受賞)、筑波大学大学院システム情報工学研究科博士後期課程修了、博士(工学)。株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント、首都大学東京システムデザイン学部准教授を経て,2018年より現職。京都大学地域研究統合情報センター客員准教授、ハーバード大学エドウィン・O・ライシャワー日本研究所客員研究員などを歴任。現在,東京大学広報戦略本部広報室・副室長、東京大学大学院情報学環・副学環長を兼務。

【関連リンク】
業績の詳細
https://researchmap.jp/hwtnv

東京大学大学院 渡邉英徳研究室
https://labo.wtnv.jp/

東京大学大学院情報学環・学際情報学府 渡邉英徳教授のプロフィール
https://www.iii.u-tokyo.ac.jp/faculty/watanave_hidenori

渡邊 三津子/Mitsuko WATANABE

文教大学 国際学部 国際理解学科 准教授
2006年から2012年まで総合地球環境学研究所プロジェクト研究員、2017年から千葉大学文学部助教を経て、2022年より現職。

池内恵/Satoshi IKEUCHI

教授
イスラーム政治思想 中東政治
「体制間競争の時代における日本の選択肢」事業総括
中東・イスラーム世界のオルターナティブに関する分科会・座長

川島真

東京大学大学院総合文化研究科教授
東アジア近代史 中国政治外交史

1998年に北海道大学法学部助教授に就任、2006年まで同大学にて勤務。2006年10月より東京大学総合文化研究科助教授に就任、准教授を経て、2015年より同大学教授に就任。加えて、中央大学(1997年-)、国際日本文化研究センター(2001年-2005年)、復旦大学(2016年-2017年)などで客員研究員、共同研究員を歴任。

宮本悟

聖学院大学政治経済学部教授
北朝鮮の政軍関係と国際関係
日本国際問題研究所研究員、聖学院大学総合研究所准教授などを経て、現職。法政大学公共政策研究科非常勤講師を兼任。東大先端研客員上級研究員を兼務。

松田康博

東京大学東洋文化研究所教授
東アジア国際政治、中台関係論
1992-99年防衛庁防衛研究所で助手、99-2008年防衛庁(省)主任研究官。この間99年防衛庁防衛局防衛政策課研究室部員(兼務)、03-04年内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当)付参事官補佐(併任)。08年東京大学東洋文化研究所准教授を経て11年より同教授、12年より東京大学大学院情報学環教授を兼務。15年より現職。

柿﨑正樹

中東・イスラーム分科会委員
テンプル大学ジャパンキャンパス上級准教授
2009年より(一財)日本エネルギー経済研究所中東研究センタートルコ担当外部研究員。2010年5月から2013年8月までユタ大学政治学部非常勤講師、2012年1月から2012年5月までウエストミンスター・カレッジ非常勤講師、2014年4月から2020年3月まで神田外語大学非常勤講師、2016年4月から2017年3月まで上智大学非常勤講師。昭和女子大学国際学部非常勤講師を兼任。
専門はトルコ政治、比較政治。

岩瀬昇

中東・イスラーム分科会委員
エネルギーアナリスト・金曜懇話会代表世話人
1971年三井物産株式会社入社、2002年三井石油開発に出向、2010年三井石油開発常務執行役員、2012年三井石油開発顧問。三井物産、三井石油開発におけるエネルギー業務従事経験・知見を活かし、2014年より「岩瀬昇のエネルギーブログ」を開設し、2017年12月より2022年8月まで国際情報サイト「Foresight」に引っ越しをしていた時期を含め、現在もエネルギー関連の分析記事を連載発信中。2011年より、新興国とエネルギーに関する勉強会「金曜懇話会」の代表世話人を務める。専門はエネルギー市場動向の分析・エネルギー価格予測。

菊地達也

中東・イスラーム分科会委員
東京大学大学院人文社会系研究科准教授
シーア派思想史

立田由紀恵/Yukie TATTA

特任研究員
ボスニアの宗教と民族間関係 宗教学
中東・イスラーム世界のオルターナティブに関する分科会・幹事
インド太平洋交通安全保障に関する分科会・幹事
政策シミュレーション研究プロジェクト・幹事

Specially Appointed Researcher
Religion and Inter-ethnic Relations in Bosnia Religious Studies
Subcommittee on Alternatives in the Middle East and the Islamic World, Secretary
Secretary, Subcommittee on Indo-Pacific Transportation Security
Secretary, Policy Simulation Research Project

(研究室OB)辻田俊哉/Toshiya TSUJITA

客員上級研究員
大阪大学COデザインセンター准教授

専門は国際関係論、イスラエルの政治と安全保障
在イスラエル日本国大使館専門調査員、大阪大学講師、東京大学先端科学技術研究センター特任助教(非常勤)、関西外国語大学准教授などを経て、2023年4月より現職。

2021年1月1日ー2022年3月31日 東京大学先端科学技術研究センター特任助教(非常勤)
2021年4月1日ー2023年3月31日 関西外国語大学英語国際学部准教授
2022年4月1日ー2023年3月31日 東京大学先端科学技術研究センター客員研究員
2023年4月1日ー現在 大阪大学COデザインセンター准教授
2023年4月1日ー現在 東京大学先端科学技術研究センター客員上席研究員

池田明史

東京大学先端科学技術研究センター客員上級研究員
イスラエルの政治と安全保障、政軍関係

アジア経済研究所研究員(1980−1997年)、東洋英和女学院大学教授、同学長(2014−2022年)等を経て、現在、同大学学事顧問。


桒原響子

日本国際問題研究所研究員
笹川平和財団安全保障事業グループ研究員、外務省大臣官房戦略的対外発信拠点室外務事務官、未来工学研究所研究員を経て、現職。専門は国際公共政策、公共外交(パブリック・ディプロマシー)、ストラテジック・コミュニケーション、ディスインフォメーション・キャンペーン、メディア研究、ソフトパワー等。

中井遼

北九州市立大学政策科学科准教授
専門は比較政治学(政党政治・選挙、ナショナリズム・民族問題)
2012年に博士号取得。早稲田大学助手、日本学術振興会特別研究員、立教大学助教などを経て現職。

松本充豊

京都女子大学現代社会学部教授
2001年に神戸大学大学院国際協力研究科助手に就任、2002年には国立台湾大学国家発展研究所で客員研究員を兼任。2003年に長崎外国語大学外国語学部助教授に就任、加えて台湾中央研究院政治学研究所客員研究員などを兼任。2007年に長崎外国語大学外国語学部准教授に就任。2010年からは天理大学国際学部准教授に就任、2014年からは同大学同学部教授を務める。2015年から京都女子大学現代社会学部教授に就任。専門は比較政治学、現代台湾政治、中台関係、東アジア政治経済論。

高森雅和

株式会社Dafna代表取締役社長
プロラグビー選手としてのキャリアを終えた後、株式会社電通に入社。情報通信、小売業のコミュニケーション全般を10年以上担当。また、2011年から2014年まで、東日本大震災の復興支援を目的に設立した公益財団法人の立ち上げに参画し、福島の復興支援事業の企画と推進。2017年から、最先端テクノロジーを活用したサービス開発を担うプロジェクトマネージャーに就任。特にソーシャルメディアの分析や論調改善のソリューションに力を入れ、フェイクニュース 対策や企業のコミュニケーションのコンサルティングを行った。2021年より現職。

鍛治一郎/Ichiro KAJI, Ph.D.

特任研究員
日本政治外交史 日米関係史
米国・既存秩序の動揺に関する分科会・幹事
日米安保資料プロジェクト・幹事

西山美久/Yoshihisa NISHIYAMA, Ph.D.

特任助教
ロシア政治、歴史認識、ナショナリズム
筑紫女学園大学、北九州市立大学、長崎県立大学にて非常勤講師を経験したのち、北海道大学国際連携機構特任助教を経て現職。

岡本隆司

京都府立大学文学部教授
近代中国史、東アジア国際関係史、東洋史
宮崎大学教育学部講師(1993年−)、宮崎大学教育学部助教授(1998年−)、宮崎大学教育文化学部助教授(1999年−)、京都府立大学文学部助教授(2000年−)、京都府立大学文学部准教授(2007年−)を経て、2016年より現職。

日下渉

東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授
フィリピン政治、市民社会論、東南アジア地域研究、比較政治学
京都大学 グローバルCOEプログラム研究員(2008年10月 - 2009年11月)、京都大学 人文科学研究所 助教(2009年11月 - 2013年3月)、名古屋大学 大学院国際開発研究科 准教授(2013年4月-2022年3月)を経て、2022年4月 より現職。

家永真幸

東京女子大学現代教養学部准教授
アジア国際関係論、中国政治外交史、国際文化論、台湾問題
東京医科歯科大学教養部第二外国語分野(中国語)准教授(2012年―2018年)を経て、2018年4月より現職。

中西嘉宏

京都大学東南アジア地域研究研究所准教授
東南アジア政治、アジア外交、内戦を主とする安全保障
2007年京都大学東南アジア研究所講師、2008年日本貿易振興機構・アジア経済研究所研究員、2013年京都大学東南アジア研究所・准教授を経て、2017年より現職。

青木まき

日本貿易振興機構アジア経済研究所研究員
国際関係論、現代タイ外交政策、メコン地域開発をめぐる国際関係
2003年にアジア経済研究所に入所。2007年から2年間タイ・タマサート大学政治学部にて客員研究員として赴任。2009年に帰国後、アジア経済研究所地域研究センター東南アジアI研究グループに配属後、現職。

鈴木隆

愛知県立大学外国語学部准教授
政治学、中国政治
日本国際問題研究所研究員などを経て、2011年4月に愛知県立大学外国語学部中国学科に着任。2014年9月から南山大学総合政策学部の非常勤講師を、2016年4月から愛知大学国際中国学研究センターの客員研究員を、それぞれ現在まで務めている。また、2018年3月から同年9月まで、ロシアのサンクトペテルブルグ大学で客員研究員を務めた。

鈴木絢女

同志社大学法学部教授
マレーシアを中心とした東南アジア政治・政治経済、マレーシアの外交政策
日本学術振興会特別研究員(PD)(2007-2010年)、マラヤ大学国際行政・マネージメント研究所ポスドクフェロー(2010-2011年)、福岡女子大学国際文理学部講師(2011-2014年)、同志社大学法学部准教授(2014-2019年)を経て、2020年より現職。
中国と「グローバルサウス」の内在論理に関する分科会「東南アジア班」班長

岡本正明

京都大学東南アジア地域研究研究所教授
インドネシア地域研究、政治学
京都大学東南アジア研究センター非常勤研究員(1999〜2001年)、国際協力事業団専門家(2001〜2003年)、京都大学東南アジア研究センター助教授(2003〜2007年)、ハーバード大学イェンチン研究所シニア研究員(2011〜2012年)、コーネル大学東南アジアプログラム・客員研究員(2012年)、シンガポール・東南アジア研究所・客員研究員(2014年)を経て、2016年より現職。

吉岡明子

中東・イスラーム分科会委員
日本エネルギー経済研究所中東研究センター研究主幹

鈴木均

日本貿易振興機構アジア経済研究所上席主任研究員

齋藤純

中東・イスラーム分科会委員
日本貿易振興機構アジア経済研究所研究員

東野篤子

専門は国際関係論、欧州国際政治、EU東方拡大・対外関係

今井宏平

日本貿易振興機構アジア経済研究所研究員

狩野希望/Nozomi KANO

連携研究員
学習院大学非常勤講師
イスラム思想 イスラム法学

豊田耕平/Kohei TOYODA

連携研究員
独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構勤務

中東諸国のエネルギー安全保障 対中東・アフリカ資源外交

2020年9月10日ー2023年3月31日 東京大学先端科学技術研究センター協力研究委員を兼務
2023年4月1日ー現在 東京大学先端科学技術研究センター連携研究員を兼務

インド太平洋交通安全保障に関する分科会・幹事補佐
政策シミュレーション研究プロジェクト・幹事補佐


Twitter:@toyodadesuyo

小林周

中東・イスラーム分科会委員
日本エネルギー経済研究所中東研究センター主任研究員

慶應義塾大学総合政策学部卒業、同大学院政策・メディア研究科にて博士号取得。専門はリビアを中心とした中東・北アフリカ地域の政治・安全保障・エネルギー動向、エネルギー地政学。慶應義塾大学研究員、米国・戦略国際問題研究所(CSIS)、日本エネルギー経済研究所中東研究センター主任研究員などを歴任。最近の著作に『紛争が変える国家』(岩波書店、2020年)、『アフリカ安全保障論入門』(晃洋書房、2019年)、『中東とISの地政学』(朝日新聞出版、2017年)など。

岡部芳彦

井上智太郎

共同通信社外信部副部長

古川勝久

連携研究員
自営業コンサルタント・著述業 

秋山信将

一橋大学国際・公共政策大学院教授 

小原凡司

笹川平和財団安全保障研究グループ上席フェロー 

麻田雅文

岩手大学人文社会科学部准教授
ソ連と東アジア間の国際政治 

原田大輔

独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)エネルギー事業本部調査部調査課長
外交・安全保障、国際、原発・エネルギー

松尾豪

合同会社エネルギー経済社会研究所代表取締役

学生起業への参画などを経て、2012年イーレックス株式会社入社。営業部、経営企画部に在籍、代理店制度構築、2016年の計画値同時同量対応、VPP事業調査、制度渉外などを担当。アビームコンサルティング株式会社で国内外電力市場・制度の調査・事業者支援を担当した後、2019年株式会社ディー・エヌ・エー入社。引き続き国内外電力市場・制度の調査を担当したほか、分散電源事業開発に携わった。2021年3月より現職。CIGRE会員、電気学会正員、公益事業学会会員、エネルギー・資源学会会員。

刊行物

2024.04.08 (月)

コメンタリー

ROLES SAT ANALYSIS No.6 ロシアのウクライナ侵攻を振り返る (2年間の変化)

2024.04.08 (月)

コメンタリー

ROLES SAT ANALYSIS No.5 ロシアのウクライナ侵攻を振り返る (2023年)

2024.04.06 (土)

コメンタリー

ROLES SAT ANALYSIS No.4 ロシアのウクライナ侵攻を振り返る (2022年)

2024.03.04 (月)

論文

ROLES REPORT No.30 衛星画像を用いた中国の戦略核戦力増強の現状に関する分析

2024.02.26 (月)

コメンタリー

ROLES COMMENTARY No. 14 西山美久・田中祐真「ロシア・ウクライナ戦争下における中央アジア情勢」

2024.02.01 (木)

コメンタリー

ROLES SAT ANALYSIS No.3 中国内陸部における ICBM サイロ建設の状況(3)

2023.12.19 (Tue.)

Commentary

ROLES SAT ANALYSIS No.2 China’s ICBM Silo Constructions In Hami Area (2)

2023.12.15 (金)

コメンタリー

ROLES SAT ANALYSIS No.2 中国内陸部における ICBM サイロ建設の状況(2)

2023.11.27 (Mon.)

Commentary

ROLES SAT ANALYSIS No.1 China’s ICBM Silo Constructions In Hami Area (1)

2023.11.24 (金)

コメンタリー

ROLES SAT ANALYSIS No.1 中国内陸部における ICBM サイロ建設の状況(1)

2023.09.11 (月)

コメンタリー

ROLES Commentary No.10 田中祐真「ウクライナ国防相の人事交代 ―レズニコフ退任とウメロフ就任の背景―」

2023.06.16 (金)

論文

ROLES REPORT No.25 桒原響子「カナダの偽情報対策にみる 成果と課題: 日本へのインプリケーション」

2023.06.01 (木)

コメンタリー

ROLES Commentary No.9 田中祐真「ゼレンスキー政権におけるウクライナ大統領府の存在 ―イェルマーク長官への権力の集中―」

2023.05.08 (月)

コメンタリー

ROLES Commentary No.8 田中祐真「中・ウクライナ首脳電話会談前後の動きから読み取れるウクライナの最近の対中姿勢」

2023.04.28 (金)

論文

ROLES REPORT No.24 田中祐真「ポーランドの対ウクライナ姿勢―ウクライナとの『連帯』における政治的・心情的背景―」

分科会
活動記録
メンバー
刊行物

分科会

分科会「ロシア・ウクライナ戦争の背景・展望・帰結」

ロシアによるウクライナ侵略は、大規模国家間戦争が現実の脅威であり続けていることを改めて突きつける事態でした。では、この戦争は何故起きたのか、防ぐことはできなかったのか、将来の日本の安全保障に対する示唆は何か、などを地域研究と安全保障研究の知見を総合して掘り下げることを本分科会では目的としています。

分科会「ユーラシア諸地域の内在論理」

本分科会では中国を中心としたユーラシアの権威主義体制諸国に関する研究を行います。特に、個別の国・地域だけでなく、それらの国・地域間の関係性を実態に即して観察し、分析することに重点を置きます。また、米中対立や中露連携といった大国間政治だけで説明しきれない複雑なダイナミクスにも光を当てます。

分科会「中東・イスラーム世界の多極化と均衡」

中東・イスラーム世界は「イスラーム国」等の過激主義の拡散や、部族・地域・民族による細分化された領域支配が行われる混沌とした状況にあると共に、イランやトルコなど地域大国の主導する地域秩序の再編や、イスラエルやサウジアラビアを軸とした結集軸の形成が試みられています。本分科会では、中東・イスラーム世界の新秩序の形成を見届けていきます。

分科会「21世紀の安全保障環境」

安全保障を取り巻く環境は急速に変化し続けています。ロシアのウクライナ侵略に代表されるように、国家間の大規模な戦争は21世紀に入ってからも排除し得ない古典的な脅威である一方、その中で用いられる戦い方やテクノロジーはかつてと様変わりしました。
本分科会では、様々な分野の研究者と実務者の知見を結集し、今後10年ほどの間に予想される安全保障環境のトレンドについて先駆的な研究を行なっていきます。

分科会「情報・認知領域の安全保障」

2022年の国家安全保障戦略改訂により、日本でも情報・認知領域が安全保障の一分野として公的に位置付けられました。
しかし、情報・認知領域の安全保障に関する取り組みはいまだに十分とは言えません。これまでは言語の壁に守られてきた日本の情報空間ですが、AIの発達はこうした状況を大きく変える可能性があります。
また、情報・認知領域に関して過度な規制を行えば、これは言論・思想の統制という極めて望ましくない事態を引き起こし、安全保障政策が守るべき社会の民主的ありようを損なうことになります。
以上のような複雑な状況の中で、情報・認知領域安全保障に関する最新の研究動向を把握し、具体的な政策提言にもつなげていくことが本分科会の目的です。

シミュレーション会議「ロシア・ウクライナ戦争の影響分析」

「ロシアによるウクライナ侵略の歴史的意味と新たな国際秩序のあり方」のメンバー、他事業のメンバー、実務者を集めた政策シミュレーション会議を実施します。
会議の実施にあたってはROLESが蓄積してきた政策シミュレーションの知見を活用し、ロシアによるウクライナ侵略の実相を踏まえて日本のあるべき安全保障のあり方を探ることを大きな目的とします。

分科会「広域中央アジアの重畳化する安全保障環境」

広域中央アジア(GCA)は、環境安全保障、エネルギー安全保障、海洋安全保障、テロ問題、サイバーセキュリティといった諸課題に直面しており、中国は一帯一路構想(BRI)や上海協力機構(SCO)を通じてこの地域での存在感を高めています。本分科会はGCAという地域概念に基づいて、これら安全保障上の諸課題の相互作用に重点をおいて研究を推進します。

衛星画像分析プロジェクト

「『ポスト・ウクライナ』世界を生き抜くための外交・安全保障の構想と研究能力の抜本的強化」の一部として設置されたものです。
高分解能の光学衛星画像と合成開口レーダー(SAR)画像を使用し、これらの情報を地域研究や安全保障研究の知見と結びつけることを目指します。特に日本周辺の安全保障環境を理解し、適時に情報を発信する体制を整えるため、中国、北朝鮮、極東ロシア、その他のインド太平洋地域に重点を置いた分析を目指しています。

タスクフォース「国際紛争のデータ・ヴィジュアライゼーション」

ROLESでは新興テクノロジーを自ら用いた安全保障研究と、その積極的な成果発信を試みています。「『ポスト・ウクライナ』世界を生き抜くための外交・安全保障の構想と研究能力の抜本的強化」の一環としてタスクフォース「国際紛争のデータ・ビジュアライゼーション」を設置しました。

このタスクフォースでは、東京大学先端科学技術研究センター・グローバルセキュリティ・宗教分野の小泉悠准教授(先端学領域)及び池内恵教授が、東京大学大学院情報学環・学際情報学府の渡邉英徳教授の研究室と文理横断・融合のコラボを行い、地理空間情報を総合的に把握し利用した、外交・安全保障研究の新たな様式を考案し、提示します。

衛星画像や古地図・記録写真、それらのビッグデータや機械学習等を用いて、ロシア・ウクライナ戦争や、2023年2月のトルコ・シリア地震などの紛争や災害、現在及び過去の外交・安全保障・国際関係の事象を、「見える化(ビジュアライズ)」する手法と実例を提案します。

タスクフォース「ロボティクス・仮想現実・拡張現実と安全保障」

ROLESでは東大と先端研のリソースを積極的に活用し、新興テクノロジーが安全保障に及ぼす影響を、文理融合・横断の手法で解明していきます。「『ポスト・ウクライナ』世界を生き抜くための外交・安全保障の構想と研究能力の抜本的強化」の一環としてタスクフォース「ロボティクス・仮想現実・拡張現実と安全保障」を設置しました。

このタスクフォースでは、東京大学先端科学技術研究センターの稲見昌彦教授(身体情報学)、池内恵教授(グローバルセキュリティ・宗教分野)、小泉悠准教授(先端学領域)が協働し、ロボティクスや仮想現実・拡張現実が外交・安全保障に及ぼす影響を、文理融合・横断の手法を開発しながら解明します。

活動記録

2024.04.22 (月)

セミナー

国際セミナー「コンスタンチノープル会議(1876)と近代日本外交の黎明」

2024.03.22 (金)

セミナー

RCASTセキュリティ・セミナー:ウクライナ侵略におけるロシアによるアクティブ・メジャーズ

2024.02.16 (金)

セミナー

国際セミナー「イスタンブルにおける建築と外交」

2024.01.24 (水)

セミナー

RCASTセキュリティ・セミナー「ガザ戦争の後の中東の未来」

2023.12.13 (Wed.)

Symposium

International Symposium on Fact Checking: What Can Fact-Checking Do for Cognitive Domain Security?

2023.12.13 (水)

シンポジウム

ファクトチェック国際シンポジウム 「認知領域安全保障のためにファクトチェックには何ができるか?」

2023.12.08 (金)

セミナー

セミナー「イスタンブルにおける近代日本外交の来歴」

2023.12.04 (Mon.)

Seminar

ROLES Workshop "Understanding Indonesia: Why the World’s Third-Largest Democracy Won’t Take Sides in the US-China Rivalry"

2023.12.04 (月)

セミナー

国際ワークショップ「米中対立の中のインドネシアーその「内在論理」を考える」

2023.11.09 (木)

シンポジウム

国際ワークショップ:19世紀の清王朝と「近代」― 19世紀後半の東アジアと西洋

2023.10.23 (月)

シンポジウム

国際ワークショップ「ROLES@HUJI」

2023.09.26 (火)

懇談会

日本・トルコ戦略対話:ウクライナ戦争の現状と国際秩序の未来

2023.09.25 (月)

シンポジウム

イスタンブール公開シンポジウム:ウクライナ戦争に対する日本とトルコの立場

2023.09.24 (日)

講演

イスタンブール公開講演会:戦間期の中国・トルコ・テュルク世界と日本

2023.07.10 (月)

講演

特別講演会「アブラハム合意後の中東」

メンバー

小泉悠/Yu KOIZUMI

准教授(先端学領域)
ロシア・旧ソ連諸国の軍事・安全保障政策 国際関係論

早稲田大学大学院修士課程を修了後、民間企業、外務省専門分析員等を経て、2009年、未来工学研究所に入所。2017年に特別研究員となり、2019年2月まで勤務。
この間、外務省若手研究者派遣フェローシップを得てロシア科学アカデミー世界経済国際関係研究所に滞在したほか(2010-2011年)、国立国会図書館調査及び立法考査局でロシアの立法動向の調査に従事した(2011-2018年)。
2019年3月、東京大学先端科学技術研究センター特任助教(グローバルセキュリティ・宗教分野)に就任し、2022年1月より同専任講師。2023年12月より現職。専門は安全保障論、国際関係論、ロシア・旧ソ連諸国の軍事・安全保障政策。
笹川平和財団特別研究員を兼任。

Research Map

田中周/Amane TANAKA

特任研究員
中国の現代政治 中国−中央アジア関係 ナショナリズム論
2010年から2015年まで早稲田大学現代中国研究所・研究助手、2015年から2017年まで愛知大学国際中国学研究センター・研究員などを経て、2020年より現職。

伊藤 庄一/Shoichi ITOH

(一財)日本エネルギー経済研究所 資源・燃料・エネルギー安全保障ユニット 上級スペシャリスト
Center for Strategic and International Studies (CSIS), Japan Chair, Adjunct Fellow (non-resident)
Institute for Security and Development Policy (ISDP), Associated Senior Research Fellow(non-resident)
在ハバロフスク日本国総領事館専門調査員(2000~03年)、Monterey Institute of International Studies 客員研究員(2006年)、Brookings Institution 客員研究員(2009年)、北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター客員教授(2018~20年)等を歴任。

稲垣 文昭/Fumiaki INAGAKI

秋田大学 大学院国際資源学研究科 教授
2010年から 2012年まで外務省専門分析員、2013年から2015年まで慶應義塾大学政策・メディア研究科特任准教授などを経て、2022年から現職。

稲見昌彦

東京大学先端科学技術研究センター教授
身体情報学分野 身体拡張工学

【詳細は稲見研究室ウェブサイトを参照】

主要な研究課題:

感覚・知覚などの生理的知見、デバイス技術、情報技術などに基づき、新たな「人機一体」のシステムの構築

透明コックピット、ストップモーションゴーグル、前庭感覚電気刺激を用いたインタフェース、JINS MEME、超人スポーツなどの研究を通して人間の入出力を拡張するための研究

研究分野:
(1) 人間のシステム的理解
(2) 人間拡張工学
(3) 自在化技術
(4) エクスペリエンス工学、エンタテインメント工学

大串敦

慶應義塾大学法学部政治学科教授 。
専門は人文・社会 / 政治学 / ロシアを中心とした旧ソ連諸国の政治 。

加藤 美保子/Mihoko KATO

広島市立大学 広島平和研究所 専任講師
2016年から2021年まで北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター特任助教を経て、2021年より現職。

北原大介

日本地球観測衛星サービス株式会社(JEOSS)
ASNARO-2 SAR画像利用推進担当

国末憲人/Norito KUNISUE

特任教授
欧州政治、紛争研究

1963年岡山県生まれ。1985年、大阪大学卒業。1987年に紀行「アフリカの街角から --サバンナ人間紀行」で第3回ノンフィクション朝日ジャーナル大賞優秀賞を受賞。同年、パリ第二大学新聞研究所を中退し、朝日新聞社に入社。

富山・徳島・大阪・広島での支局勤務を経て、パリ支局員(2001〜2004年)、外報部次長(2005~2007年)、パリ支局長(2007~2010年)。論説委員、GLOBE副編集長等を経て、GLOBE編集長(2016~2019年)、ヨーロッパ総局長(2019年~2022年)、編集委員(ヨーロッパ駐在、2022~2023年)、論説委員(2023年)

この間に青山学院大学文学部フランス文学科で非常勤講師も務める(2015〜2018年)。

代表的な連載署名記事に「バービー誕生」全5回、朝日新聞社会面(1994.09.26-09.30)、「平和のメッセージ」全 10 回、朝日新聞広島版(1996.08.26-09.05)、「バグダッドに生きる」全 5 回、朝日新聞国際面(2003.02.12-02.16)、「生きている遺産 消えた村から」全 6 回、朝日新聞夕刊(2009.04.18-04.24)、「生きている遺産 モロッコの広場から」全 5 回、朝日新聞夕刊(2009.07.13-09.17)、「端っこをたどって」全 10 回、朝日新聞夕刊(2014.05.26-06.06)、「黒い大地をたどって」全 10 回、朝日新聞夕刊(2016.10.24-11.07)、「ナゴルノカラバフ往還記」全 5 回、朝日新聞夕刊(2020.12.21-12.25)、「ボスニア 分断の現在地」全 4 回、朝日新聞国際面(2021.02.24-02.27)、「チェルノブイリ、廃虚の街から」全 5 回、朝日新聞夕刊(2021.06.21-06.25) 等がある。

定期連載コラムに、『朝日新聞』「ザ・コラム」(2016.03-2017.09)、『朝日新聞』「日曜に想う」(2021.03-2023.10)、月刊『ふらんす』「アクチュアリテ」「フランス政治を嗤え」(2001-2014)等がある。

朝日新聞論説委員の傍ら、2023年7月〜12月に東京大学先端科学技術研究センター客員上級研究員を兼任する。2023年12月末に朝日新聞社を退社、2024年1月より現職。

合六強

二松学舎大学国際政治経済学部准教授
専門は米欧関係史、欧州安全保障

慶應義塾大学大学院法学研究科助教(研究奨励)、EUSI(EU Studies Institute in Tokyo)研究員(ウクライナ滞在)、海上自衛隊幹部学校非常勤講師などを経て、二松学舎大学国際政治経済学部専任講師(2017年〜2022年)、2022年4月より現職。政策研究大学院大学(GRIPS)客員研究員(2017年〜)、日本国際問題研究所(JIIA)研究委員(2017年〜)も務める。 

齋藤 竜太/Ryota SAITO

ロシアNIS貿易会 ロシアNIS経済研究所 研究員
2018年から2020年まで在キルギス大使館専門調査員
2020年より笹川平和財団研究員を経て2023年から現職。

指原佑佳

東京大学先端科学技術研究センター交流研究生
東京工業大学大学院修士課程

周 源/Zhou Yuan

神戸大学 大学院法学研究科 研究助手
2017年から神戸大学大学院法学研究科研究生などを経て、2023年から現職。

スルトノフ ミルゾサイド/Mirzosaid SULTONOV

東洋大学 国際学部 グローバル・イノベーション学科 教授
2015年から2018年まで東北公益文科大学国際教養コース准教授、2018年から同教授を経て2022年より現職。

田中 マリア/Maria TANAKA

秋田大学 大学院国際資源学研究科 特任助教
2017年から2019年まで人間文化研究機構総合人間文化推進センター研究員、および早稲田大学総合研究機構・現代中国研究所次席研究員などを経て、2022年より現職。

田中祐真/Yuma TANAKA

特任研究員
東京外国語大学外国語学部卒業、東京大学大学院博士前期課程人文社会系研究科修了。2017年5月より2020年3月まで在カザフスタン共和国日本国大使館専門調査員、2020年4月より独立行政法人国際協力機構(JICA)東・中央アジア部専門嘱託を務めた後、2022年8月より在ウクライナ日本国大使館専門調査員。2023年9月より現職。

長谷川雄之

東北大学大学院文学研究科歴史科学専攻博士後期課程修了。博士(学術)。
日本学術振興会特別研究員PDを経て2018年より現職。
専門は現代ロシア政治・外交。

服部倫卓

北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授
専門はロシア・ウクライナ・ベラルーシを中心とする旧ソ連諸国の経済・政治情勢。
在ベラルーシ共和国日本大使館専門調査員、一般社団法人ロシアNIS貿易会・ロシアNIS研究所所長などを経て、2022年10月より現職。

浜由樹子

静岡県立大学国際関係学研究科准教授。
津田塾大学学芸学部国際関係学科助教、同大学国際関係研究所研究員、ハーヴァード大学デイヴィス・センター客員研究員、一橋大学経済研究所研究機関研究員を経て2019年より現職。

専門分野
国際政治学、国際関係史、ロシア地域研究

主要研究テーマ
・ロシアのユーラシア・アイデンティティ ・新興国における地政学の「復活」現象 ・文化冷戦論

早丸一真/Kazumasa HAYAMARU, Ph.D.

特任助教
近代中国外交史

松嵜英也

 津田塾大学学芸学部国際関係学科准教授

村上 拓哉

中東戦略研究所 代表/シニアフェロー
専門は、湾岸諸国を中心とした中東地域の安全保障、国際関係論。
中東調査会、三菱商事、官公庁での勤務を経て、2022年より個人事業として官公庁・企業向けに中東地域の地政学情勢に関する情報分析を提供する中東戦略研究所を開始。(連絡先:takuya.murakami2@gmail.com)

村野将

米ハドソン研究所研究員(Japan Chair Fellow)
専門は、日米の安全保障政策、核・ミサイル防衛政策、抑止論など。
岡崎研究所や官公庁で戦略情報分析・政策立案業務に従事したのち、2019年より現職。マクマスター元国家安全保障担当大統領補佐官らと共に、日米防衛協力に関する政策研究プロジェクトを担当。
新領域セキュリティの諸課題に関する分科会委員

山口信治/Shinji YAMAGUCHI

防衛省防衛研究所主任研究官
中国政治・安全保障、中国現代史
2010年から慶応義塾大学法学部助教、防衛省防衛研究所地域研究部助手、ジョージ・ワシントン大学シグール・アジア研究センター訪問研究員などを経て2015年より現職。

山口亮/Ryo HINATA-YAMAGUCHI, Ph.D.

特任助教
アトランティック・カウンシル(米)スコウクロフト戦略安全保障センター上席客員フェロー
パシフィック・フォーラム(米)上席客員フェロー

インド太平洋地域安全保障問題
防衛戦略論
交通政策論
インド太平洋交通安全保障に関する分科会・座長
政策シミュレーション研究プロジェクト・座長

東京大学先端科学技術研究センター特任助教。長野県佐久市出身。専門は防衛政策、安全保障、国際政治、比較政治、交通政策。オーストラリア国立大学アジア研究学部卒、同大大学院戦略防衛研究科修士課程修了(豪)、ニューサウスウェールズ大学大学院キャンベラ校人文社会研究科博士号取得(豪)。パシフィックフォーラム研究フェロー(米)、ムハマディア大学マラン校客員講師(尼)、釜山大学校経済通商大学国際学部客員教授(韓)を経て、2021年8月より現職。

Twitter: @tigerrhy
Instagram: https://www.instagram.com/tigerrhy/
Blog: https://note.com/tigerrhy/


山添博史

防衛研究所地域研究部米欧ロシア研究室長
専門はロシア・旧ソ連地域の政治と安全保障

大和純

日本地球観測衛星サービス株式会社(JEOSS)

ASNARO-2 SAR画像利用推進担当

渡邉英徳

東京大学大学院情報学環・学際情報学府教授
情報デザイン、デジタルアーカイブ

1974年生。東京理科大学理工学部建築学科卒業(卒業設計賞受賞)、筑波大学大学院システム情報工学研究科博士後期課程修了、博士(工学)。株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント、首都大学東京システムデザイン学部准教授を経て,2018年より現職。京都大学地域研究統合情報センター客員准教授、ハーバード大学エドウィン・O・ライシャワー日本研究所客員研究員などを歴任。現在,東京大学広報戦略本部広報室・副室長、東京大学大学院情報学環・副学環長を兼務。

【関連リンク】
業績の詳細
https://researchmap.jp/hwtnv

東京大学大学院 渡邉英徳研究室
https://labo.wtnv.jp/

東京大学大学院情報学環・学際情報学府 渡邉英徳教授のプロフィール
https://www.iii.u-tokyo.ac.jp/faculty/watanave_hidenori

渡邊 三津子/Mitsuko WATANABE

文教大学 国際学部 国際理解学科 准教授
2006年から2012年まで総合地球環境学研究所プロジェクト研究員、2017年から千葉大学文学部助教を経て、2022年より現職。

池内恵/Satoshi IKEUCHI

教授
イスラーム政治思想 中東政治
「体制間競争の時代における日本の選択肢」事業総括
中東・イスラーム世界のオルターナティブに関する分科会・座長

川島真

東京大学大学院総合文化研究科教授
東アジア近代史 中国政治外交史

1998年に北海道大学法学部助教授に就任、2006年まで同大学にて勤務。2006年10月より東京大学総合文化研究科助教授に就任、准教授を経て、2015年より同大学教授に就任。加えて、中央大学(1997年-)、国際日本文化研究センター(2001年-2005年)、復旦大学(2016年-2017年)などで客員研究員、共同研究員を歴任。

宮本悟

聖学院大学政治経済学部教授
北朝鮮の政軍関係と国際関係
日本国際問題研究所研究員、聖学院大学総合研究所准教授などを経て、現職。法政大学公共政策研究科非常勤講師を兼任。東大先端研客員上級研究員を兼務。

松田康博

東京大学東洋文化研究所教授
東アジア国際政治、中台関係論
1992-99年防衛庁防衛研究所で助手、99-2008年防衛庁(省)主任研究官。この間99年防衛庁防衛局防衛政策課研究室部員(兼務)、03-04年内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当)付参事官補佐(併任)。08年東京大学東洋文化研究所准教授を経て11年より同教授、12年より東京大学大学院情報学環教授を兼務。15年より現職。

柿﨑正樹

中東・イスラーム分科会委員
テンプル大学ジャパンキャンパス上級准教授
2009年より(一財)日本エネルギー経済研究所中東研究センタートルコ担当外部研究員。2010年5月から2013年8月までユタ大学政治学部非常勤講師、2012年1月から2012年5月までウエストミンスター・カレッジ非常勤講師、2014年4月から2020年3月まで神田外語大学非常勤講師、2016年4月から2017年3月まで上智大学非常勤講師。昭和女子大学国際学部非常勤講師を兼任。
専門はトルコ政治、比較政治。

岩瀬昇

中東・イスラーム分科会委員
エネルギーアナリスト・金曜懇話会代表世話人
1971年三井物産株式会社入社、2002年三井石油開発に出向、2010年三井石油開発常務執行役員、2012年三井石油開発顧問。三井物産、三井石油開発におけるエネルギー業務従事経験・知見を活かし、2014年より「岩瀬昇のエネルギーブログ」を開設し、2017年12月より2022年8月まで国際情報サイト「Foresight」に引っ越しをしていた時期を含め、現在もエネルギー関連の分析記事を連載発信中。2011年より、新興国とエネルギーに関する勉強会「金曜懇話会」の代表世話人を務める。専門はエネルギー市場動向の分析・エネルギー価格予測。

菊地達也

中東・イスラーム分科会委員
東京大学大学院人文社会系研究科准教授
シーア派思想史

立田由紀恵/Yukie TATTA

特任研究員
ボスニアの宗教と民族間関係 宗教学
中東・イスラーム世界のオルターナティブに関する分科会・幹事
インド太平洋交通安全保障に関する分科会・幹事
政策シミュレーション研究プロジェクト・幹事

Specially Appointed Researcher
Religion and Inter-ethnic Relations in Bosnia Religious Studies
Subcommittee on Alternatives in the Middle East and the Islamic World, Secretary
Secretary, Subcommittee on Indo-Pacific Transportation Security
Secretary, Policy Simulation Research Project

(研究室OB)辻田俊哉/Toshiya TSUJITA

客員上級研究員
大阪大学COデザインセンター准教授

専門は国際関係論、イスラエルの政治と安全保障
在イスラエル日本国大使館専門調査員、大阪大学講師、東京大学先端科学技術研究センター特任助教(非常勤)、関西外国語大学准教授などを経て、2023年4月より現職。

2021年1月1日ー2022年3月31日 東京大学先端科学技術研究センター特任助教(非常勤)
2021年4月1日ー2023年3月31日 関西外国語大学英語国際学部准教授
2022年4月1日ー2023年3月31日 東京大学先端科学技術研究センター客員研究員
2023年4月1日ー現在 大阪大学COデザインセンター准教授
2023年4月1日ー現在 東京大学先端科学技術研究センター客員上席研究員

池田明史

東京大学先端科学技術研究センター客員上級研究員
イスラエルの政治と安全保障、政軍関係

アジア経済研究所研究員(1980−1997年)、東洋英和女学院大学教授、同学長(2014−2022年)等を経て、現在、同大学学事顧問。


桒原響子

日本国際問題研究所研究員
笹川平和財団安全保障事業グループ研究員、外務省大臣官房戦略的対外発信拠点室外務事務官、未来工学研究所研究員を経て、現職。専門は国際公共政策、公共外交(パブリック・ディプロマシー)、ストラテジック・コミュニケーション、ディスインフォメーション・キャンペーン、メディア研究、ソフトパワー等。

中井遼

北九州市立大学政策科学科准教授
専門は比較政治学(政党政治・選挙、ナショナリズム・民族問題)
2012年に博士号取得。早稲田大学助手、日本学術振興会特別研究員、立教大学助教などを経て現職。

松本充豊

京都女子大学現代社会学部教授
2001年に神戸大学大学院国際協力研究科助手に就任、2002年には国立台湾大学国家発展研究所で客員研究員を兼任。2003年に長崎外国語大学外国語学部助教授に就任、加えて台湾中央研究院政治学研究所客員研究員などを兼任。2007年に長崎外国語大学外国語学部准教授に就任。2010年からは天理大学国際学部准教授に就任、2014年からは同大学同学部教授を務める。2015年から京都女子大学現代社会学部教授に就任。専門は比較政治学、現代台湾政治、中台関係、東アジア政治経済論。

高森雅和

株式会社Dafna代表取締役社長
プロラグビー選手としてのキャリアを終えた後、株式会社電通に入社。情報通信、小売業のコミュニケーション全般を10年以上担当。また、2011年から2014年まで、東日本大震災の復興支援を目的に設立した公益財団法人の立ち上げに参画し、福島の復興支援事業の企画と推進。2017年から、最先端テクノロジーを活用したサービス開発を担うプロジェクトマネージャーに就任。特にソーシャルメディアの分析や論調改善のソリューションに力を入れ、フェイクニュース 対策や企業のコミュニケーションのコンサルティングを行った。2021年より現職。

鍛治一郎/Ichiro KAJI, Ph.D.

特任研究員
日本政治外交史 日米関係史
米国・既存秩序の動揺に関する分科会・幹事
日米安保資料プロジェクト・幹事

西山美久/Yoshihisa NISHIYAMA, Ph.D.

特任助教
ロシア政治、歴史認識、ナショナリズム
筑紫女学園大学、北九州市立大学、長崎県立大学にて非常勤講師を経験したのち、北海道大学国際連携機構特任助教を経て現職。

岡本隆司

京都府立大学文学部教授
近代中国史、東アジア国際関係史、東洋史
宮崎大学教育学部講師(1993年−)、宮崎大学教育学部助教授(1998年−)、宮崎大学教育文化学部助教授(1999年−)、京都府立大学文学部助教授(2000年−)、京都府立大学文学部准教授(2007年−)を経て、2016年より現職。

日下渉

東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授
フィリピン政治、市民社会論、東南アジア地域研究、比較政治学
京都大学 グローバルCOEプログラム研究員(2008年10月 - 2009年11月)、京都大学 人文科学研究所 助教(2009年11月 - 2013年3月)、名古屋大学 大学院国際開発研究科 准教授(2013年4月-2022年3月)を経て、2022年4月 より現職。

家永真幸

東京女子大学現代教養学部准教授
アジア国際関係論、中国政治外交史、国際文化論、台湾問題
東京医科歯科大学教養部第二外国語分野(中国語)准教授(2012年―2018年)を経て、2018年4月より現職。

中西嘉宏

京都大学東南アジア地域研究研究所准教授
東南アジア政治、アジア外交、内戦を主とする安全保障
2007年京都大学東南アジア研究所講師、2008年日本貿易振興機構・アジア経済研究所研究員、2013年京都大学東南アジア研究所・准教授を経て、2017年より現職。

青木まき

日本貿易振興機構アジア経済研究所研究員
国際関係論、現代タイ外交政策、メコン地域開発をめぐる国際関係
2003年にアジア経済研究所に入所。2007年から2年間タイ・タマサート大学政治学部にて客員研究員として赴任。2009年に帰国後、アジア経済研究所地域研究センター東南アジアI研究グループに配属後、現職。

鈴木隆

愛知県立大学外国語学部准教授
政治学、中国政治
日本国際問題研究所研究員などを経て、2011年4月に愛知県立大学外国語学部中国学科に着任。2014年9月から南山大学総合政策学部の非常勤講師を、2016年4月から愛知大学国際中国学研究センターの客員研究員を、それぞれ現在まで務めている。また、2018年3月から同年9月まで、ロシアのサンクトペテルブルグ大学で客員研究員を務めた。

鈴木絢女

同志社大学法学部教授
マレーシアを中心とした東南アジア政治・政治経済、マレーシアの外交政策
日本学術振興会特別研究員(PD)(2007-2010年)、マラヤ大学国際行政・マネージメント研究所ポスドクフェロー(2010-2011年)、福岡女子大学国際文理学部講師(2011-2014年)、同志社大学法学部准教授(2014-2019年)を経て、2020年より現職。
中国と「グローバルサウス」の内在論理に関する分科会「東南アジア班」班長

岡本正明

京都大学東南アジア地域研究研究所教授
インドネシア地域研究、政治学
京都大学東南アジア研究センター非常勤研究員(1999〜2001年)、国際協力事業団専門家(2001〜2003年)、京都大学東南アジア研究センター助教授(2003〜2007年)、ハーバード大学イェンチン研究所シニア研究員(2011〜2012年)、コーネル大学東南アジアプログラム・客員研究員(2012年)、シンガポール・東南アジア研究所・客員研究員(2014年)を経て、2016年より現職。

吉岡明子

中東・イスラーム分科会委員
日本エネルギー経済研究所中東研究センター研究主幹

鈴木均

日本貿易振興機構アジア経済研究所上席主任研究員

齋藤純

中東・イスラーム分科会委員
日本貿易振興機構アジア経済研究所研究員

東野篤子

専門は国際関係論、欧州国際政治、EU東方拡大・対外関係

今井宏平

日本貿易振興機構アジア経済研究所研究員

狩野希望/Nozomi KANO

連携研究員
学習院大学非常勤講師
イスラム思想 イスラム法学

豊田耕平/Kohei TOYODA

連携研究員
独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構勤務

中東諸国のエネルギー安全保障 対中東・アフリカ資源外交

2020年9月10日ー2023年3月31日 東京大学先端科学技術研究センター協力研究委員を兼務
2023年4月1日ー現在 東京大学先端科学技術研究センター連携研究員を兼務

インド太平洋交通安全保障に関する分科会・幹事補佐
政策シミュレーション研究プロジェクト・幹事補佐


Twitter:@toyodadesuyo

小林周

中東・イスラーム分科会委員
日本エネルギー経済研究所中東研究センター主任研究員

慶應義塾大学総合政策学部卒業、同大学院政策・メディア研究科にて博士号取得。専門はリビアを中心とした中東・北アフリカ地域の政治・安全保障・エネルギー動向、エネルギー地政学。慶應義塾大学研究員、米国・戦略国際問題研究所(CSIS)、日本エネルギー経済研究所中東研究センター主任研究員などを歴任。最近の著作に『紛争が変える国家』(岩波書店、2020年)、『アフリカ安全保障論入門』(晃洋書房、2019年)、『中東とISの地政学』(朝日新聞出版、2017年)など。

岡部芳彦

井上智太郎

共同通信社外信部副部長

古川勝久

連携研究員
自営業コンサルタント・著述業 

秋山信将

一橋大学国際・公共政策大学院教授 

小原凡司

笹川平和財団安全保障研究グループ上席フェロー 

麻田雅文

岩手大学人文社会科学部准教授
ソ連と東アジア間の国際政治 

原田大輔

独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)エネルギー事業本部調査部調査課長
外交・安全保障、国際、原発・エネルギー

松尾豪

合同会社エネルギー経済社会研究所代表取締役

学生起業への参画などを経て、2012年イーレックス株式会社入社。営業部、経営企画部に在籍、代理店制度構築、2016年の計画値同時同量対応、VPP事業調査、制度渉外などを担当。アビームコンサルティング株式会社で国内外電力市場・制度の調査・事業者支援を担当した後、2019年株式会社ディー・エヌ・エー入社。引き続き国内外電力市場・制度の調査を担当したほか、分散電源事業開発に携わった。2021年3月より現職。CIGRE会員、電気学会正員、公益事業学会会員、エネルギー・資源学会会員。

刊行物

2024.04.08 (月)

コメンタリー

ROLES SAT ANALYSIS No.6 ロシアのウクライナ侵攻を振り返る (2年間の変化)

2024.04.08 (月)

コメンタリー

ROLES SAT ANALYSIS No.5 ロシアのウクライナ侵攻を振り返る (2023年)

2024.04.06 (土)

コメンタリー

ROLES SAT ANALYSIS No.4 ロシアのウクライナ侵攻を振り返る (2022年)

2024.03.04 (月)

論文

ROLES REPORT No.30 衛星画像を用いた中国の戦略核戦力増強の現状に関する分析

2024.02.26 (月)

コメンタリー

ROLES COMMENTARY No. 14 西山美久・田中祐真「ロシア・ウクライナ戦争下における中央アジア情勢」

2024.02.01 (木)

コメンタリー

ROLES SAT ANALYSIS No.3 中国内陸部における ICBM サイロ建設の状況(3)

2023.12.19 (Tue.)

Commentary

ROLES SAT ANALYSIS No.2 China’s ICBM Silo Constructions In Hami Area (2)

2023.12.15 (金)

コメンタリー

ROLES SAT ANALYSIS No.2 中国内陸部における ICBM サイロ建設の状況(2)

2023.11.27 (Mon.)

Commentary

ROLES SAT ANALYSIS No.1 China’s ICBM Silo Constructions In Hami Area (1)

2023.11.24 (金)

コメンタリー

ROLES SAT ANALYSIS No.1 中国内陸部における ICBM サイロ建設の状況(1)

2023.09.11 (月)

コメンタリー

ROLES Commentary No.10 田中祐真「ウクライナ国防相の人事交代 ―レズニコフ退任とウメロフ就任の背景―」

2023.06.16 (金)

論文

ROLES REPORT No.25 桒原響子「カナダの偽情報対策にみる 成果と課題: 日本へのインプリケーション」

2023.06.01 (木)

コメンタリー

ROLES Commentary No.9 田中祐真「ゼレンスキー政権におけるウクライナ大統領府の存在 ―イェルマーク長官への権力の集中―」

2023.05.08 (月)

コメンタリー

ROLES Commentary No.8 田中祐真「中・ウクライナ首脳電話会談前後の動きから読み取れるウクライナの最近の対中姿勢」

2023.04.28 (金)

論文

ROLES REPORT No.24 田中祐真「ポーランドの対ウクライナ姿勢―ウクライナとの『連帯』における政治的・心情的背景―」