中国・権威主義体制に関する分科会

中国の台頭やロシアの影響力の増大によって、いわゆる権威主義体制はますます存在感を高め、既存の国際秩序を動揺させる要因とみなされるようになりました。その背景となる思想や体制ごとの特徴、周辺諸国との実際の関係性などに焦点を当てたのが本分科会です。

分科会実施状況
2020年度

構成メンバー

川島真

東京大学大学院総合文化研究科教授
東アジア近代史 中国政治外交史

1998年に北海道大学法学部助教授に就任、2006年まで同大学にて勤務。2006年10月より東京大学総合文化研究科助教授に就任、准教授を経て、2015年より同大学教授に就任。加えて、中央大学(1997年-)、国際日本文化研究センター(2001年-2005年)、復旦大学(2016年-2017年)などで客員研究員、共同研究員を歴任。

田中周/Amane TANAKA

特任研究員
中国の現代政治 中国−中央アジア関係 ナショナリズム論
2010年から2015年まで早稲田大学現代中国研究所・研究助手、2015年から2017年まで愛知大学国際中国学研究センター・研究員などを経て、2020年より現職。

山口信治/Shinji YAMAGUCHI

防衛省防衛研究所主任研究官
中国政治・安全保障、中国現代史
2010年から慶応義塾大学法学部助教、防衛省防衛研究所地域研究部助手、ジョージ・ワシントン大学シグール・アジア研究センター訪問研究員などを経て2015年より現職。

伊藤和歌子/Wakako ITO, Ph.D.

シニアプログラム・コーディネーター
中国の現代政治・科学技術政策
中国・権威主義体制に関する分科会・幹事

法政大学非常勤講師、神奈川大学非常勤講師、新宿区新宿自治創造研究所研究員、日本国際フォーラム研究主幹等を経て、2016年未来工学研究所入所、2019年より未来工学研究所主任研究員、2020年より東京大学先端科学技術研究センター・シニアプログラム・コーディネーター(非常勤)。

宮本悟

聖学院大学政治経済学部教授
北朝鮮の政軍関係と国際関係
日本国際問題研究所研究員、聖学院大学総合研究所准教授などを経て、現職。法政大学公共政策研究科非常勤講師を兼任。東大先端研客員上級研究員を兼務。

松田康博

東京大学東洋文化研究所教授
東アジア国際政治、中台関係論
1992-99年防衛庁防衛研究所で助手、99-2008年防衛庁(省)主任研究官。この間99年防衛庁防衛局防衛政策課研究室部員(兼務)、03-04年内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当)付参事官補佐(併任)。08年東京大学東洋文化研究所准教授を経て11年より同教授、12年より東京大学大学院情報学環教授を兼務。15年より現職。

(研究室OB)周俊宇/JHOU Jyun-Yu

元・特任研究員
台湾国立政治大学助理教授

台湾の近現代史・民族主義

東京大学先端科学技術研究センター特任研究員(2020年10月1日ー2021年6月30日)を経て、2021年7月より台湾国立政治大学助理教授に就任。

西山美久/Yoshihisa NISHIYAMA, Ph.D.

特任助教
ロシア政治、歴史認識、ナショナリズム
筑紫女学園大学、北九州市立大学、長崎県立大学にて非常勤講師を経験したのち、北海道大学国際連携機構特任助教を経て現職。

岡本隆司

京都府立大学文学部教授
近代中国史、東アジア国際関係史、東洋史
宮崎大学教育学部講師(1993年−)、宮崎大学教育学部助教授(1998年−)、宮崎大学教育文化学部助教授(1999年−)、京都府立大学文学部助教授(2000年−)、京都府立大学文学部准教授(2007年−)を経て、2016年より現職。

日下渉

東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授
フィリピン政治、市民社会論、東南アジア地域研究、比較政治学
京都大学 グローバルCOEプログラム研究員(2008年10月 - 2009年11月)、京都大学 人文科学研究所 助教(2009年11月 - 2013年3月)、名古屋大学 大学院国際開発研究科 准教授(2013年4月-2022年3月)を経て、2022年4月 より現職。

中西嘉宏

京都大学東南アジア地域研究研究所准教授
東南アジア政治、アジア外交、内戦を主とする安全保障
2007年京都大学東南アジア研究所講師、2008年日本貿易振興機構・アジア経済研究所研究員、2013年京都大学東南アジア研究所・准教授を経て、2017年より現職。

青木まき

日本貿易振興機構アジア経済研究所研究員
国際関係論、現代タイ外交政策、メコン地域開発をめぐる国際関係
2003年にアジア経済研究所に入所。2007年から2年間タイ・タマサート大学政治学部にて客員研究員として赴任。2009年に帰国後、アジア経済研究所地域研究センター東南アジアI研究グループに配属後、現職。

乗松亨平

東京大学大学院総合文化研究科教授
近代ロシア文学、現代ロシア思想
2010年東京大学大学院人文社会系研究科助教、2014年より同志社大学グローバル地域文化学部助教、2015年より東京大学総合文化研究科准教授、2022年より現職。

鈴木隆

愛知県立大学外国語学部准教授
政治学、中国政治
日本国際問題研究所研究員などを経て、2011年4月に愛知県立大学外国語学部中国学科に着任。2014年9月から南山大学総合政策学部の非常勤講師を、2016年4月から愛知大学国際中国学研究センターの客員研究員を、それぞれ現在まで務めている。また、2018年3月から同年9月まで、ロシアのサンクトペテルブルグ大学で客員研究員を務めた。

鈴木絢女

同志社大学法学部教授
マレーシアを中心とした東南アジア政治・政治経済、マレーシアの外交政策
日本学術振興会特別研究員(PD)(2007-2010年)、マラヤ大学国際行政・マネージメント研究所ポスドクフェロー(2010-2011年)、福岡女子大学国際文理学部講師(2011-2014年)、同志社大学法学部准教授(2014-2019年)を経て、2020年より現職。
中国と「グローバルサウス」の内在論理に関する分科会「東南アジア班」班長

岡本正明

京都大学東南アジア地域研究研究所教授
インドネシア地域研究、政治学
京都大学東南アジア研究センター非常勤研究員(1999〜2001年)、国際協力事業団専門家(2001〜2003年)、京都大学東南アジア研究センター助教授(2003〜2007年)、ハーバード大学イェンチン研究所シニア研究員(2011〜2012年)、コーネル大学東南アジアプログラム・客員研究員(2012年)、シンガポール・東南アジア研究所・客員研究員(2014年)を経て、2016年より現職。

刊行物

2022.09.16 (金)

論文

ROLES REPORT No.21 岡本正明「ASEAN諸国におけるスマートシティの乱立と多国間・多企業間競合のリスク」

2022.09.16 (Fri.)

Paper

ROLES REPORT No.20 Masaaki OKAMOTO "Mushrooming Smart Cities in ASEAN Countries and the Risk of Unhealthy Multi-actor Competition"

2022.04.05 (火)

論文

ROLES REPORT No.18 乗松亨平「ユーラシア主義の歴史的・地域的展開」

2022.01.21 (金)

論文

ROLES REPORT No.17 山口信治「中国・習近平政権のイデオロギーをめぐる闘争ー和平演変・カラー革命への対抗と国際的話語権ー」

2022.01.20 (木)

論文

ROLES REPORT No.16 青木まき「タイの国内対立とその対外関係への影響」

2022.01.13 (木)

論文

ROLES REPORT No.15 家永真幸「中国の台湾問題をめぐる「外国勢力」への警戒言説」

2021.10.27 (水)

コメンタリー

ROLES COMMENTARY No.6 田中周「中国の対アフガニスタン外交:5つの地域枠組み」

2021.06.15 (火)

コメンタリー

ROLES COMMENTARY No.5 川島真「中国・権威主義体制に関する分科会について ‒ その発足と初年次の活動、暫定的成果に関する中間報告」

2021.05.14 (金)

論文

ROLES REPORT No.10 松田康博『習近平の軍事改革 ―権力集中、軍令・軍政分離、統合促進』

2021.04.15 (木)

論文

ROLES REPORT No.9 岡本隆司『東アジア漢語圏の歴史的「内在論理」―「琉球」を事例に』

2021.04.15 (木)

論文

ROLES REPORT No.8 西山美久『歴史認識に関するロシアの内在論理』

2021.04.15 (木)

論文

ROLES REPORT No.7 日下渉『内政から見るフィリピンの外交 米中間を揺れ動くドゥテルテの目的は何か 』

2021.04.15 (木)

論文

ROLES REPORT No.6 宮本悟『北朝鮮の内在論理 : ナショナリズム形成と世界観の変化 』

2021.04.12 (月)

論文

ROLES REPORT No.4 田中周『新疆・ウイグル族をめぐる諸問題』

メンバー
刊行物

メンバー

川島真

東京大学大学院総合文化研究科教授
東アジア近代史 中国政治外交史

1998年に北海道大学法学部助教授に就任、2006年まで同大学にて勤務。2006年10月より東京大学総合文化研究科助教授に就任、准教授を経て、2015年より同大学教授に就任。加えて、中央大学(1997年-)、国際日本文化研究センター(2001年-2005年)、復旦大学(2016年-2017年)などで客員研究員、共同研究員を歴任。

田中周/Amane TANAKA

特任研究員
中国の現代政治 中国−中央アジア関係 ナショナリズム論
2010年から2015年まで早稲田大学現代中国研究所・研究助手、2015年から2017年まで愛知大学国際中国学研究センター・研究員などを経て、2020年より現職。

山口信治/Shinji YAMAGUCHI

防衛省防衛研究所主任研究官
中国政治・安全保障、中国現代史
2010年から慶応義塾大学法学部助教、防衛省防衛研究所地域研究部助手、ジョージ・ワシントン大学シグール・アジア研究センター訪問研究員などを経て2015年より現職。

伊藤和歌子/Wakako ITO, Ph.D.

シニアプログラム・コーディネーター
中国の現代政治・科学技術政策
中国・権威主義体制に関する分科会・幹事

法政大学非常勤講師、神奈川大学非常勤講師、新宿区新宿自治創造研究所研究員、日本国際フォーラム研究主幹等を経て、2016年未来工学研究所入所、2019年より未来工学研究所主任研究員、2020年より東京大学先端科学技術研究センター・シニアプログラム・コーディネーター(非常勤)。

宮本悟

聖学院大学政治経済学部教授
北朝鮮の政軍関係と国際関係
日本国際問題研究所研究員、聖学院大学総合研究所准教授などを経て、現職。法政大学公共政策研究科非常勤講師を兼任。東大先端研客員上級研究員を兼務。

松田康博

東京大学東洋文化研究所教授
東アジア国際政治、中台関係論
1992-99年防衛庁防衛研究所で助手、99-2008年防衛庁(省)主任研究官。この間99年防衛庁防衛局防衛政策課研究室部員(兼務)、03-04年内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当)付参事官補佐(併任)。08年東京大学東洋文化研究所准教授を経て11年より同教授、12年より東京大学大学院情報学環教授を兼務。15年より現職。

(研究室OB)周俊宇/JHOU Jyun-Yu

元・特任研究員
台湾国立政治大学助理教授

台湾の近現代史・民族主義

東京大学先端科学技術研究センター特任研究員(2020年10月1日ー2021年6月30日)を経て、2021年7月より台湾国立政治大学助理教授に就任。

西山美久/Yoshihisa NISHIYAMA, Ph.D.

特任助教
ロシア政治、歴史認識、ナショナリズム
筑紫女学園大学、北九州市立大学、長崎県立大学にて非常勤講師を経験したのち、北海道大学国際連携機構特任助教を経て現職。

岡本隆司

京都府立大学文学部教授
近代中国史、東アジア国際関係史、東洋史
宮崎大学教育学部講師(1993年−)、宮崎大学教育学部助教授(1998年−)、宮崎大学教育文化学部助教授(1999年−)、京都府立大学文学部助教授(2000年−)、京都府立大学文学部准教授(2007年−)を経て、2016年より現職。

日下渉

東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授
フィリピン政治、市民社会論、東南アジア地域研究、比較政治学
京都大学 グローバルCOEプログラム研究員(2008年10月 - 2009年11月)、京都大学 人文科学研究所 助教(2009年11月 - 2013年3月)、名古屋大学 大学院国際開発研究科 准教授(2013年4月-2022年3月)を経て、2022年4月 より現職。

中西嘉宏

京都大学東南アジア地域研究研究所准教授
東南アジア政治、アジア外交、内戦を主とする安全保障
2007年京都大学東南アジア研究所講師、2008年日本貿易振興機構・アジア経済研究所研究員、2013年京都大学東南アジア研究所・准教授を経て、2017年より現職。

青木まき

日本貿易振興機構アジア経済研究所研究員
国際関係論、現代タイ外交政策、メコン地域開発をめぐる国際関係
2003年にアジア経済研究所に入所。2007年から2年間タイ・タマサート大学政治学部にて客員研究員として赴任。2009年に帰国後、アジア経済研究所地域研究センター東南アジアI研究グループに配属後、現職。

乗松亨平

東京大学大学院総合文化研究科教授
近代ロシア文学、現代ロシア思想
2010年東京大学大学院人文社会系研究科助教、2014年より同志社大学グローバル地域文化学部助教、2015年より東京大学総合文化研究科准教授、2022年より現職。

鈴木隆

愛知県立大学外国語学部准教授
政治学、中国政治
日本国際問題研究所研究員などを経て、2011年4月に愛知県立大学外国語学部中国学科に着任。2014年9月から南山大学総合政策学部の非常勤講師を、2016年4月から愛知大学国際中国学研究センターの客員研究員を、それぞれ現在まで務めている。また、2018年3月から同年9月まで、ロシアのサンクトペテルブルグ大学で客員研究員を務めた。

鈴木絢女

同志社大学法学部教授
マレーシアを中心とした東南アジア政治・政治経済、マレーシアの外交政策
日本学術振興会特別研究員(PD)(2007-2010年)、マラヤ大学国際行政・マネージメント研究所ポスドクフェロー(2010-2011年)、福岡女子大学国際文理学部講師(2011-2014年)、同志社大学法学部准教授(2014-2019年)を経て、2020年より現職。
中国と「グローバルサウス」の内在論理に関する分科会「東南アジア班」班長

岡本正明

京都大学東南アジア地域研究研究所教授
インドネシア地域研究、政治学
京都大学東南アジア研究センター非常勤研究員(1999〜2001年)、国際協力事業団専門家(2001〜2003年)、京都大学東南アジア研究センター助教授(2003〜2007年)、ハーバード大学イェンチン研究所シニア研究員(2011〜2012年)、コーネル大学東南アジアプログラム・客員研究員(2012年)、シンガポール・東南アジア研究所・客員研究員(2014年)を経て、2016年より現職。

刊行物

2022.09.16 (金)

論文

ROLES REPORT No.21 岡本正明「ASEAN諸国におけるスマートシティの乱立と多国間・多企業間競合のリスク」

2022.09.16 (Fri.)

Paper

ROLES REPORT No.20 Masaaki OKAMOTO "Mushrooming Smart Cities in ASEAN Countries and the Risk of Unhealthy Multi-actor Competition"

2022.04.05 (火)

論文

ROLES REPORT No.18 乗松亨平「ユーラシア主義の歴史的・地域的展開」

2022.01.21 (金)

論文

ROLES REPORT No.17 山口信治「中国・習近平政権のイデオロギーをめぐる闘争ー和平演変・カラー革命への対抗と国際的話語権ー」

2022.01.20 (木)

論文

ROLES REPORT No.16 青木まき「タイの国内対立とその対外関係への影響」

2022.01.13 (木)

論文

ROLES REPORT No.15 家永真幸「中国の台湾問題をめぐる「外国勢力」への警戒言説」

2021.10.27 (水)

コメンタリー

ROLES COMMENTARY No.6 田中周「中国の対アフガニスタン外交:5つの地域枠組み」

2021.06.15 (火)

コメンタリー

ROLES COMMENTARY No.5 川島真「中国・権威主義体制に関する分科会について ‒ その発足と初年次の活動、暫定的成果に関する中間報告」

2021.05.14 (金)

論文

ROLES REPORT No.10 松田康博『習近平の軍事改革 ―権力集中、軍令・軍政分離、統合促進』

2021.04.15 (木)

論文

ROLES REPORT No.9 岡本隆司『東アジア漢語圏の歴史的「内在論理」―「琉球」を事例に』

2021.04.15 (木)

論文

ROLES REPORT No.8 西山美久『歴史認識に関するロシアの内在論理』

2021.04.15 (木)

論文

ROLES REPORT No.7 日下渉『内政から見るフィリピンの外交 米中間を揺れ動くドゥテルテの目的は何か 』

2021.04.15 (木)

論文

ROLES REPORT No.6 宮本悟『北朝鮮の内在論理 : ナショナリズム形成と世界観の変化 』

2021.04.12 (月)

論文

ROLES REPORT No.4 田中周『新疆・ウイグル族をめぐる諸問題』