日下渉
東京外国語大学大学院総合国際学研究院・教授
業績
『反市民の政治学─フィリピンの民主主義と道徳』 法政大学出版会, 2013年4月.
Moral Politics in the Philippines: Inequality, Democracy and the Urban Poor, National University of Singapore Press, 2017年3月30日.
大野拓司・鈴木伸隆・日下渉(共編)『フィリピンを知るための64章』(担当章:「ドゥテルテ大統領の横顔――「世直し義賊」の光と影」「選挙――「祝祭」に込める変革への希望」 「ピープル・パワー――超法規のデモから改革の象徴へ」「言語と教育――国民統合と自己実現の手段」「都市生活者――「豊かさ」を追い求めて」)明石書店、2016年12月31日
西尾雄志・日下 渉・山口健一著『承認欲望の社会変革── ワークキャンプにみる若者の連帯技法』(担当章:「 親密圏が誘発する公共性―ワークキャンプ論のアリーナへ」「「根拠地」へと下降する―安保時代のもうひとつの学生運動」「承認欲望の社会変革―ワークキャンプにおける親密性の公共機能」)京都大学学術出版会、2015年.
Disaster, Discipline, Drugs and Duterte: Emergence of New Moral Subjectivities in Post-Yolanda Leyte, Ethnographies of Development and Globalization in the Philippines: Emergent Socialities and the Governing of Precarity, edited by Koki Seki, Routledge, May 2020.
遠藤環他編『現代アジア経済論――「アジアの世紀」を学ぶ』(分担執筆:「格差と民主主義」)有斐閣、2018年.
村上勇介編『「ポピュリズム」の政治学』(分担執筆:「フィリピンのポピュリズム ──「我々/彼ら」の敵対関係から」)京都大学学術出版会、2018年.
外山文子編『東南アジアにおけるカウンターエリートの登場』(分担執筆:「国家を盗った義賊──ドゥテルテ大統領の道徳政治」)明石書店、2018年3月.
玉田芳史編『シリーズ 転換期の国際政治4──政治の司法化と民主化』(分担執筆:「弱い司法の「独立性」──フィリピンの最高裁判所と大統領」)晃洋書房、2017年3月.
坂野徹・竹沢泰子編『人種主義を解体する2──科学と社会の知』(分担執筆:「規律と欲望のクリオン島──フィリピンにおけるアメリカの公衆衛生とハンセン病者」)東京大学出版
東賢太朗・市野澤潤平・木村周平・田卓(共編)『リスクの人類学──不確実な世界を生きる』(分担執筆:「リスクと政治」)世界思想社、2014年6月.
黄蘊編『往還する親密性と公共性──東南アジアの宗教・社会組織にみるアイデンティティと生存』(分担執筆 「往還する親密性と公共性──東南アジアの宗教・社会組織にみるアイデンティティと生存」「貧者にとっての親密圏と公共圏──マニラ首都圏における露天商組織の連帯と抵抗」)京都大学学術出版会、2014年.
藤井勝・高井康弘・小林和美編『東アジア「地方的世界」の社会学』 (分担執筆:「「ビジネス・フレンドリー」なエリート支配──グローバル化とフィリピン地方政治の変容」)晃洋書房、2013年.
京都大学地域研究統合情報センター編『地域から読む現代――グローバル化のなかの人々と社会』(分担執筆:「貧困の政治──フィリピン大統領選挙」)晃洋書房、2012年.
清水一史・田村慶子・横山豪志編著『東南アジア現代政治入門』(分担執筆:「フィリピン――「争われる民主主義」の挑戦」)ミネルヴァ書房 、2011年.
"Governing Informalities of the Urban Poor: Street Vendors and Social Order Making in Metro Manila" The Politics of Change in the Philippines, edited by Yuko Kasuya,Nathan, Quimpo, Anvil Publisher, 2010.
“Duterte’s Disciplinary Quarantine: How a Moral Dichotomy Was Constructed and Undermined,” Philippine Studies: Historical and Ethnographic Viewpoints 68(3-4), 423 – 442頁, 2020年10月.
「ドゥテルテの暴力を支える「善き市民」 ―フィリピン西レイテにおける災害・新自由主義・麻薬戦争」『アジア研究』66(2), 56 – 75頁, 2020年6月.
“The Arts of Everyday Peacebuilding: Cohabitation, Conversion, and Intermarriage of Muslims and Christians in the Southern Philippines,” (吉澤あすなとの共著), Southeast Asian Studies 9, 67 – 97頁, 2020年4月.
“Discipline and Desire: Hansen's Disease Patients Reclaim Life in Culion, 1900-1930s” Social Science Diliman 13(2) 1 – 30頁, 2017年12月.
“Bandit Grabbed the State: Duterte's Moral Politics,” Philippine Sociological Review 65, 49 – 75頁, 2017年10月.
「貧困の政治──フィリピン大統領選挙」京都大学地域研究統合情報センター(編)『地域から読む現代――グローバル化のなかの人々と社会』晃洋書房、2012年.「境界線を浸食する「癒しの共同性」──接触領域としての在日フィリピン人社会」 『コンタクト・ゾーン』 (5) 124 – 144、2012年.
「フィリピン――「争われる民主主義」の挑戦」清水一史・田村慶子・横山豪志(共編)『東南アジア現代政治入門』ミネルヴァ書房、2011年."Governing Informalities of the Urban Poor: Street Vendors and Social Order Making in Metro Manila" in The Politics of Change in the Philippines, Yuko Kasuya,Nathan, Quimpo eds., Anvil Publisher, 2010年.
「フィリピン市民社会の隘路──「二重公共圏」における「市民」と「大衆」の道徳的対立」 『東南アジア研究』46(3), 420 – 441頁、2008年.
「秩序構築の闘争と都市貧困層のエイジェンシー――マニラ首都圏における街頭商人の事例から」『アジア研究』 46(3), 20 – 36頁, 2008年.
Fake News and Duterte in the Philippines: Neoliberal Subjectivities and Social-Banditry Populism, Proceedings of International Conference: Fake News and Elections in Asia, 263-280, 2019年9月.
“Why Filipinos have come to embrace authoritarian `discipline'” Asia Dialogue, 2019年7月3日.ジェームズ・C・スコット著、清水展・日下渉・中溝和弥訳『実践 日々のアナキズム──世界に抗う土着の秩序の作り方』岩波書店、2017年(原著 James C Scott, Two Cheers for Anarchism: Six Easy Pieces on Autonomy, Dignity, and Meaningful Work and Play, Princeton University Press, 2014.)
中国・権威主義体制に関する分科会2020年度第3回会合報告「ドゥテルテ政権は何をしたいのか?──エリート間抗争から見るフィリピンの外交」
2004年4月 - 2008年9月 九州大学 大学院比較社会文化学府 博士課程
2001年4月 - 2004年3月 九州大学 大学院比較社会文化学府 修士課程
1997年4月 - 2001年3月 早稲田大学 政治経済学部
(受賞) 第6回アジア政経学会優秀論文賞受賞(「秩序構築の闘争と都市貧困層のエイジェンシー――マニラ首都圏における街頭商人の事例から」『アジア研究』53(4), 2007: 20-36頁に対して)
(受賞)第30回大平正芳記念賞 (大平正芳記念財団)
(受賞)第35回発展途上国研究奨励賞 (ジェトロ・アジア経済研究所)
2017年4月 - 現在 国際情勢研究所 東南アジア研究会 研究員
2019年4月 - 2021年3月 東南アジア学会 大会委員
2017年10月 - 2019年9月 アジア政経学会 書評委員
2016年7月 - 2017年7月 日本比較政治学会 年報編集委員
2015年6月 - 2016年6月 日本比較政治学会 企画委員