2023年1月29日日曜日現地時間午前11時40分、筆者は、アメリカ中西部に位置する「南風」の街、ミズーリ州カンザスのカンザスシティ国際空港に降り立った(「カンザス」の地名は、先住民のカンサ族、「南風の民」に由来する)。当時、筆者は中央大学大学院法学研究科政治学専攻博士前期課程にてアイゼンハワー政権期の外交史研究をテーマとした修士論文の執筆に取り組んでおり、その調査のために、2023年1月29日から2023年2月11日にかけて、カンザス州アビリーンのドワイト・D・アイゼンハワー大統領図書館(以下:アイゼンハワー図書館)を訪れた
[1]。本稿は、約二週間にわたって実施したこの資料調査の記録である。
「百聞は一見に如かず」とは、よく言ったものだ。後述のように、大統領図書館における資料調査の手順を記した書籍は、数点出版されている。だが、実際に自分自身で現地へ「行き」、資料を「見て」、現地で「生活し」なければ分からないことも多々あった。アイゼンハワー図書館での資料調査のみならず、アビリーンに滞在しなければわからないことも少なくなかった。食生活や移動手段、休日の過ごし方などはまさにその好例であろう。本稿を通じて、少しでもアビリーンでの資料調査の「リアル」を感じ取って頂けるのであれば、望外の喜びである。
なお、本調査はコロナ禍の特殊な制約がある状況で実施した。そのため、現在では一部使用方法やフライトなどに変化が生じている可能性があることに留意いただきたい。例えば、2024年3月より、アイゼンハワー図書館の開館時間は午前9時から午後4時までと変更されているが、以下の記録は午前10時開館との前提で記している。
①資料調査を実施する前に―研究者オリエンテーションとアーキビストとメールでのやり取り
コロナ禍を経て、アメリカの公文書館の利用方法は大きく変化した。その代表例が、研究者オリエンテーションのオンライン化であろう。現在、各大統領図書館・国立公文書館(以下:NARA2, メリーランド州・カレッジパーク)への資料調査を実施する前に必ず完了させなければならない研究者オリエンテーションは、オンライン上で実施することとなっている(リンク:
National Archives: Researcher Orientation - Overview | Rise 360 (articulate.com))。
オリエンテーション終了後、Googleフォームにて自身が訪問する大統領図書館・国立公文書館を選択する必要がある。オリエンテーション修了証には、大統領図書館・国立公文書館名が記される。自身が調査する公文書館と合致しているかどうかを確認しておくとよいだろう。
アイゼンハワー図書館での資料調査を充実させるためには、日本での事前準備が欠かせない。むしろ、事前準備の充実度合いが資料調査そのものの成否のカギを握るといっても過言ではないだろう。とりわけ、アイゼンハワー図書館にて資料調査を行う際は、①Finding Aidsの確認並びに、②アーキビストとのメールでのやり取りの2点が非常に重要になる。順を追って説明していきたい。
アイゼンハワー図書館のFinding Aidsは、以下のリンクから取得することができる(
https://www.eisenhowerlibrary.gov/research/finding-aids)。Finding Aidsとは、所蔵資料の目録である。例えば、アイゼンハワー図書館に所蔵されているDulles-Herter Seriesの資料を調査したい場合、まず「Search Finding Aids」に「Dulles」と入力してみる。そして、検索結果一覧のうち「Eisenhower, Dwight D.」を開き、さらにその中にある「Dulles-Herter Series」を確認すればよい。また、各シリーズのリストには、各ボックスにどのような文書が所蔵されているのかの説明が詳細に記されている(一例として、Dulles-Herter Seriesのリストのリンクを以下に記す。
https://www.eisenhowerlibrary.gov/sites/default/files/finding-aids/pdf/eisenhower-dwight-papers-as-president/dulles-herter-series.pdf)。仲本和彦氏は、著書『研究者のためのアメリカ国立公文書館徹底ガイド』(凱風社、2008年)の中で、アイゼンハワー図書館のFinding Aidsは圧巻であると指摘していたが(188頁)、まさにその通りである。
アーキビストとのメールのやり取りの中で、自分が見たいボックスを指定すれば、アイゼンハワー図書館到着後すぐに資料調査を開始することができる(調査当日までに、指定したボックス全てをカートに入れて用意してくれている)。また、アイゼンハワー図書館のアーキビストはメールの返信が早く、どれだけ遅くとも数日以内には返信をしてくれる。事前準備を進める上で困ったこと、不明点などは、メールですぐに聞いた方がよいだろう。(筆者は、アビリーンまでの交通アクセスや宿泊場所に関しても、アーキビストにメールで問い合わせた。問い合わせフォームのリンクを以下に記す。
https://www.eisenhowerlibrary.gov/contact)。
②アイゼンハワー図書館へのアクセス
筆者のアイゼンハワー図書館への道程を簡単に紹介したい。筆者は、2023年1月29日10時50分発の日本航空10便(東京・羽田空港発シカゴ・オヘア空港行き)に搭乗した。東京からシカゴ・オヘア空港までのフライト時間は、10時間程度である。シカゴ・オヘア空港にて、カンザスシティ国際空港行き(日本航空7374便、アメリカン航空とのコードシェア便)へトランジット、カンザスシティ国際空港には、現地時刻2023年1月29日午前11時40分に到着した。
カンザスシティ国際空港からカンザス州アビリーンまでは、車を使用していかなければならない。筆者は、タクシーを利用してアビリーンまで向かった。所要時間は、2時間~3時間程度であり、料金は日本円で2万円程度であった。複数人で資料調査を実施する場合は、タクシーを使用することも一つの手段かもしれない。最も安価で手軽な方法は、カンザスシティ国際空港で車を借りることであろう。
③宿泊先・アビリーンに関して
筆者は、アビリーンのHoliday Inn Express & Suites Abilene(110 E. Lafayette Ave, Abilene, KS 67410 United States)というホテルに2週間滞在した。時期にもよるが、1泊おおよそ2万円程度とやや割高である。筆者は、自動車を運転することができないため、アイゼンハワー図書館から徒歩20分のこのホテルを選択したが、自動車を運転することができる場合は隣町のサリナ(Salina)やウィチタ(Wichita)にある安価なホテルやモーテルに宿泊した方がよいかもしれない。
カンザス州アビリーンは、人口約6000人の小さな田舎町である。筆者は、2日間徒歩でホテルからアイゼンハワー図書館まで通ったが、その間誰ともすれ違うことがなかった(残りの8日は、アイゼンハワー財団のスタッフの方の車に同乗させていただいた。筆者が、スタッフの方に最初の2日間ホテルから図書館まで徒歩で通っていると伝えると、毎日送迎してあげるからそんな体力を消耗するような真似はやめなさいと言われた。アビリーンの人々の優しさにも触れることができた12日間であった)。スーパーマーケットやファストフード店でも、白人の高齢者しか見かけない。
アビリーンの観光名所は、アイゼンハワー図書館に隣接しているアイゼンハワー博物館を除けば、ゼロに等しい(アイゼンハワー博物館は、アイゼンハワーの生い立ちや功績などを展示している。ノルマンディー上陸作戦や「平和のための原子力利用」などに関する実際の写真や詳細な説明が見られるため、十分に楽しめるだろう。ただし、アイゼンハワー博物館の見学も1日あれば十分)。休日はホテルステイを楽しみつつ、資料調査での疲労を回復する時間に充てたほうがよいだろう。観光名所が皆無のため、「遊び」の誘惑に駆られることはない。資料調査に集中するという点では恵まれた環境だといえるであろう。
アビリーンの滞在の中で、筆者が最も苦労したことが食生活である。アイゼンハワー図書館内にレストランは付設されておらず、アビリーン市内のレストランも営業しているのかどうかわからない。筆者は、ホテルの近くにあったファストフード店とスーパーマーケットを利用したが、アメリカの味に慣れるのに時間を要した。アビリーン市内に滞在し、資料調査を実施する場合は、十分な食事ができないかもしれない。事前準備の段階から、食事をどのようにするかを考えたほうがよいだろう(ちなみに筆者は、ファストフード店で購入したハンバーガーやスーパーマーケットで購入した揚げ物盛り合わせ、日本から持参した味噌汁やカップラーメンを食べて過ごしていた)。
④アイゼンハワー図書館での資料調査
アイゼンハワー図書館の特徴は、リサーチャーとアーキビストの距離が非常に近いことである。筆者が訪問した期間、アイゼンハワー図書館を訪問するリサーチャーの数は、筆者を除いて1日に1人か2人であり、筆者が複数のアーキビストを独占する時間も長かった。さらに、アイゼンハワー図書館の開館時間は月曜日から金曜日までの午前10時から午後3時半までであるが、アーキビストにお願いすれば、15~20分程度延長を行うことも可能である。初めて資料調査を実施する者にも優しく接してくれるため、初心者も安心して資料調査に打ち込むことができるだろう。また訪問するリサーチャーが少ない故、困ったこと・不明点があればすぐにアーキビストに質問することができる。その対応も非常に丁寧である。また、館内職員と思われる方が「調査は順調か?」と気さくに話しかけてくれる。
公文書館並びに大統領図書館に入館する際は、入念なセキュリティチェックを受けなければならない。セキュリティチェック終了後、ロッカーの鍵を受け取り、2階の図書館へと向かう。コート類や飲食物などをロッカーにしまい、ノートパソコンや筆記用具、メモなど調査に必要なものを持参し、資料調査を開始する。なお、メモやノートなど資料調査に必要だと考えられるものに関しては細かなチェックがなされない。資料調査に必要だと思ったものは、基本的に何でも持ち込めると考えてよいだろう。また、NARA2では、手提げ袋の大きさにも上限が設けられているが、アイゼンハワー図書館では手提げ袋の制限はない。
受付にて、入退室時刻を記入した後、資料調査を開始する。資料室入室から数分で資料調査を始めることができるだろう。調査を実施する席に指定はなく、空いている席に座る。NARA2の調査室は、全面ガラス張りのため、写真を撮影する際に影などを気にする必要があるが、アイゼンハワー図書館での調査ではそのような心配は必要ない(太陽光がまぶしい場合は、アーキビストに頼めば、カーテンを閉じてもらうことができる)。なお、資料のコピーはアーキビストに依頼する。即座に、かつ無料で実施してくれる。
なお、アイゼンハワー図書館では時々、地元の中学生や高校生がリサーチャー・ルームに入室する。アーキビストが一次資料の重要性をレクチャーしているらしい。
調査終了後は、ボックス内の資料にしおりを挟み、明日どこから調査を始めるかの目印をつけておく。その後、退室時間を記録し、持ち物のチェックを受ける(このとき、バッグの中身をすべて出し、パソコンは開いた状態にしなければならない。一次資料を持ち出していない、ということを証明するためである)。調査室から出た後、持ち物を整理し、ロッカーの鍵を警備員に返し、図書館を退出する。
⑤アイゼンハワー図書館が所蔵する資料
ここでは、アイゼンハワー図書館が所蔵する資料の代表例について紹介したい。以下に記すファイルは、筆者が実際に現地で撮影したものである。
なお、1980年代・90年代の先行研究が参照している一次資料を、確認する際は注意が必要であろう。筆者は、先行研究で網羅されていた一次資料をすべてメモに取ったが、一部の資料の出典に誤りがあった。もちろん、80年代・90年代の技術的水準が、現代に比して低かったことは否めない。一個人がすべての資料の出典を筆記で記すことなど不可能であったのだろう。閲覧すべき一次資料は、必ず現在のアイゼンハワー図書館のFinding Aidsと照らし合わせたほうがよい。
・Ann Whitman File(AWF)
アン・ホワイットマン(Ann Whitman)は、アイゼンハワー大統領の秘書官を務めた人物。アイゼンハワー大統領に関する文書は、基本的にAWFに所蔵されているとみてよいだろう。
❖Dwight D. Eisenhower Diary Series(DDED Series)
DDED Seriesでは、アイゼンハワー大統領による手紙のやり取りが年代順に収録されている。手紙の相手は、各国大使館やNATO大使、軍司令官のほか、アイゼンハワーの個人的友人とのやり取りを見ることができる。
また、Phone Callsでは、アイゼンハワーと関係者の電話のやり取りの記録の要旨が記されている。
❖International Series
International Seriesは、大統領と各国大使のやり取りを記したテレグラムや会議の要旨など、その地域に関連する文書が各国別・機能別・年代別・月別に収録されている。ドイツや日本などの主要な同盟国は、収録されている文書が多い。
❖NSC Series
NSC Seriesには、歴代の国家安全保障会議(National Security Counsil,NSC)の記録が収録されている。筆者は、1日で3ボックス分の記録を撮影した(第171回NSC~第250回NSC)。
❖Ann Whitman Diary Series(AWD Series)
AWD Seriesは、アン・ホワイットマンが記したメモランダムや会議の記録、大統領の主要な動静などが年代別・月別に収録されている。
❖Administration Series
Administration Seriesは、アイゼンハワー政権の関係者毎に作成されたファイルであり、人名ごと・年代別に収録されている。大統領が各人に対してどのような提案を行ったのか、大統領とどのようなやり取りを実施していたのかを詳細に知ることができる。なお、このファイルはしばし手書きのメモが入っている。英語の筆記体が読めたほうがよいだろう。
❖Cabinet Series
Cabinet Seriesは、主にCabinet Meetingの記録が収録されている(閣議の議事録など)。NSCの記録と併せて確認すると効果的かもしれない。
❖Dulles-Herter Series
アイゼンハワー政権下で国務長官を務めたジョン・フォスター・ダレス(John Foster Dulles)並びにクリスティアン・アーチボルド・ハーター(Christian Archibald Herter)に関する文書が、国務長官別並びに時代別に収録されている。各国大使と国務長官、大統領と国務長官などのテレグラムからは、国務長官や大統領がどのような考えを抱いていたのか、ということを読み取ることができる。
❖Legislative Meeting Series
アイゼンハワーや議会の関係者で開催された会議の記録が収録されている。
・White House Central File
❖Confidential File
機密性の高い文書を中心に収録。後述する書籍『アメリカ大統領図書館』にて記載されているように、Subject Series(主題シリーズ)とName Series(人物名シリーズ)に分類しており、筆者は主にSubject Seriesを中心に調査を実施した。Subject Seriesには、国務省が作成した対日政策に関するレポートやホワイトハウス関係者への電報、国際協力に関する文書などを閲覧した。
❖President’s Personal File
アイゼンハワー大統領の個人的な書簡や文書を集めたファイル。筆者はあまり活用しなかった。
・オーラル・ヒストリー
アイゼンハワー政権の関係者並びにアイゼンハワーと親交があった人物に関する文書が収録されている。筆者は、ジョン・フォスター・ダレス(John Foster Dulles)国務長官、チャールズ・ダクラス・ジャクソン(Charles Duglas Jackson)大統領特別補佐官、アルフレッド・グリュエンサー(Alfred Gruenther)将軍、ロバート・ダニエル・マーフィー(Robert Daniel Murphy)国務次官のファイルを閲覧した。
なお、ジョン・フォスター・ダレス・ペーパーズは、年代別シリーズ・電信、電報シリーズ・電話会談シリーズ・ホワイトハウス関係者との会談のシリーズなど、シリーズが多岐にわたる。
⑥その他
以下の2冊は、NARA2やアイゼンハワー図書館を含むアメリカの資料館の利用方法を解説したものである。
⚫︎ 仲本和彦『研究者のためのアメリカ国立公文書館徹底ガイド』凱風社、2008年。
⚫︎ 田中慎吾・高橋慶吉・山口航『アメリカ大統領図書館―歴史的変遷と活用ガイド』大阪大学出版会、2024年。
2冊ともアイゼンハワー図書館の資料調査について触れられている。ここで、上記2冊の書籍には言及されていない内容、また書籍内で言及されているが資料調査を実施する上で重要だと思われる事項を補足しておきたい。
1. アイゼンハワー博物館は、リサーチャーのバッジを見せれば、無料で見学することができる。資料調査が終了し、時間が余ったときは訪問するのもよいだろう。
2. アイゼンハワー図書館内には、ギフトショップがある。「I like IKE」Tシャツやマグカップ、筆記用具などを売っている。ゲストが少ないため、自由に買い物を楽しむことができるが、値段は高め。
3. アビリーンでの観光を少しでも楽しみたい場合は、訪問時期を夏にすることをおすすめしたい。図書館から歩いて15分程のところに、アイゼンハワー・パークという公園があり、夏になるときれいな花々を楽しむことができるからである(筆者は、冬に訪問したため、アイゼンハワー・パークを楽しむことができなかった)。
4. また、『アメリカ大統領図書館』では、「訪問者は毎日午前10時に図書館に到着することが求められている」や「昼食の時間は正午から午後1時までと決められている」と記載されているが(163頁)、現地ではそのような注意事項に関しては、何も言われなかった(筆者は、昼食代を浮かすため、午前10時から午後3時半まで図書館内にこもってずっと調査を実施していた)。さらに言えば、午前10時ジャストに到着する必要はなく、5分前にはリサーチャー・ルーム内に入ることができる。アイゼンハワー図書館の入り口は、警備員が鍵を開けるまで入ることができないため、あまり早く到着しすぎても何もすることがないので注意すること。
5. 『アメリカ大統領図書館』にて、グレイハウンドバスに言及されていたが(164頁)、まったくおすすめしない。同書でも指摘されているように、カンザスシティ国際空港とカンザスシティのグレイハウンドバスのバス・ターミナルは、相当距離が離れているからである。また、アビリーンの停留所もアイゼンハワー図書館から約3km離れた場所に所在しているため、最後の最後まで図書館で資料調査を行うことが困難になってしまう。また、バス内の治安もよいとは言えない。だがその一方で、アビリーンからカンザスシティまで、すなわち帰国するための交通手段は綿密に計画した方がよい。カンザスシティでレンタカーを借りない場合、アビリーンから帰ることができない可能性があるからである。アビリーン市内には、タクシー会社が存在せず、タクシーを使うことが基本的に難しい(この点は、仲本氏の書籍からの変化であり、注意が必要である)。筆者は、親しくなったアイゼンハワー財団のスタッフの家族の車に同乗させていただき、カンザスシティまで向かった。
6. 筆者は、帰路に際してカンザスシティ国際空港5:50発のフライトを使用した。そのため、フライトの前日にアビリーンからカンザスシティへ移動した。カンザスシティ国際空港付近には、マリオット系列のエアポートホテルがある。やや割高だが、マリオットならではのサービスや空港への無料リムジンサービス(毎時3本。ホテルの玄関とターミナルまでを結ぶ。運転手に自分が使用するエアラインを伝えれば、そのエアラインが発着するターミナルまで連れて行ってくれる。早朝や深夜の時間帯でも利用可能)が充実している。長期間の資料調査並びにアビリーンからカンザスシティへの移動の負担により、身体は相当疲弊しているはずである。しっかりと体調を整えて帰国するためにも、マリオットのエアポートホテルを使用することをおすすめしたい。
[1]なお、筆者は本調査で収集した資料を基に、以下の修士論文を執筆した。大橋立紀「アイゼンハワー政権とトリエステ問題―同盟政策としてのEDC瓦解とその影響」(中央大学大学院法学研究科修士論文、2024年)。