【外交・安全保障調査研究事業費補助金】「「法の支配」に基づく自由で開かれた国際秩序のための国際連携のあり方」

2026年度より、外務省の外交・安全保障調査研究事業費補助金を得て「「法の支配」に基づく自由で開かれた国際秩序のための国際連携のあり方」を開始しました。

「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序」を推進する大規模な国際会議の開催・制度化を目的とした大型プロジェクトです。

本事業では、「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序」の現状と課題を常時調査研究する研究組織を、専任・常勤の研究者からなるプロジェクト推進本部・事務局として形成します。その上で、地域および事象ごとに以下の6点を主要テーマと定め、それらに主導的に取り組む客員メンバーを選定し、プロジェクト執行部・事務局と共に調査研究を推進します。

 1. 「国際秩序の内なる揺らぎ」
 2. 「国際秩序への挑戦」
 3. 「国際秩序の先端科学技術による変動」
 4. 「国際秩序の法・規範・制度の構成」
 5. 「国際秩序の安定性の基盤」
 6. 「国際秩序の多元的構築」

分科会

研究課題「中東・イスラーム世界の多極化と均衡」

中東・イスラーム世界は「イスラーム国」等の過激主義の拡散や、部族・地域・民族による細分化された領域支配が行われる混沌とした状況にあると共に、イランやトルコなど地域大国の主導する地域秩序の再編や、イスラエルやサウジアラビアを軸とした結集軸の形成が試みられています。本調査研究事業では、中東・イスラーム世界の新秩序の形成を、現地の有力研究者・実務家とのネットワークを構築し、継続的に見届けていきます。

研究課題「米国の民主主義の動揺と再編」

近年、自由民主主義を理念としてかかげる国家の内部が揺れ動いています。本研究調査事業では、いわゆる「リベラルな国際秩序」を支える自由民主主義国家の政治・社会におけるそうした「揺らぎ」を、米国政治、そして国際政治にとって分水嶺となる米国大統領選挙にとくに焦点を当て、掘り下げていきます。また、自由民主主義の「揺らぎ」が同盟関係にどう影響を及ぼすのかについても分析していきます。

トラック2/1.5国際会議

ROLESは大学発のシンクタンクとしての立場を生かし、「トラック2」あるいは「1.5」と呼ばれる有識者と政府関係者の意見交換の場を、主体的に形成していく役割を担います。様々な規模の国際会議・ワークショップ・セミナー・講演会を、日本でこれまでになかった着目点と参加者を集めて、開催し、公開・非公開の議論の場で、日本の官民の政策決定に不可欠な、国際問題に関する必要情報を供給すると共に、日本の立場を各国の然るべき主体に伝える経路を開拓し、日本外交への民間からの貢献、下支え、側面支援を目指します。ROLESの国際会議は、東京に海外有識者を招いたり訪問を受け入れたりするだけでなく、積極的に訪問団を組織して海外の戦略的に重要な国・地域に出向き、そこに相手国や周辺地域から高度な政策専門家を招いて開催する独自モデルを開発しているところに特色があります。特に強みを持つのが中東から東南アジアやアフリカに広がるイスラーム世界です。ROLESの国際会議の皮切りとして、2023年9月にはイスタンブールに訪問団を送り、イスタンブールでの2つの講演会と多くの研究機関・企業・財団等への訪問、アンカラでの有識者との非公開国際会議、主要政府系シンクタンクの訪問と意見交換といった濃密な日程をこなしました。2024年度から2025年度には、ヨルダン大学戦略研究センター(CSS)およびレバント戦略研究センター(LSC)と協力し、ヨルダンのアンマン・アカバ・死海沿岸等を舞台にした「日本・中東戦略対話」「アカバ安全保障・戦略フォーラム」を立ち上げ、中東諸国の最先端の政策論者を集め、そこに政府関係者がオブザーバー加わるという形式で定例化しました。日本と中東諸国の間の非公式の議論のチャンネルとして、「日本・中東戦略対話」および「アカバ戦略・安全保障フォーラム」はさらに発展していきます。拡大インド太平洋地域において枢要な戦略的重要性を持つペルシア湾岸地域では、UAEアブダビの有力調査提言機関TRENDS Research & Advisoryとの関係を構築し、2024年度の年次大会の東大駒場リサーチキャンパスでの開催誘致や、2025年12月のアブダビTRENDS本部での、AIや宇宙をめぐる先端科学技術協力の開催を実現しています。ROLESは、各国から要人・研究者・企業人が訪日する際の訪問先・会議や公開講演の場として定着しつつあり、トラック2の立場からアジェンダ・セッティングを行う場を提供する実績を積み始めています。2026年6月9日には東大本郷キャンパスにアンワル・マレーシア首相をお招きし、東大総長ほかとの懇談と、伊藤謝恩ホールにおける公開講演会を開催しました。アンワル首相の東大講演は、2025年末以降にマレーシアのクアラルンプールを場所として立ち上げ準備会合と本会合を重ねてきた「戦略対話リトリート会合」の副産物とも言えます。また、日本国内、特に地方の固有の国際政治の文脈に働きかけた国際会議も提唱しています。その一つとして、日本・沖縄・台湾を繋ぐ「東シナ海対話フォーラム」があります。2024年度の東京での日・沖縄・台湾の三者会合に続き、2025年には那覇で歴史認識をめぐる研究者とメディアの対話を実現する会合を開催しました。それらの国際会議に各国の研究者や政府高官、企業人を招くことで、平和と安定、地域秩序の形成に日本が戦略的に関与し、議論を方向づけるための人的ネットワークと共通認識を提供するプラットフォームを「東シナ海対話フォーラム」として形成しつつあります。2026年の9月には、ROLESが立ち上げた一連の国際会議の枠組みを結集し、イスタンブールに各国から研究者・政府高官・企業人が集まり中東の地域情勢を分析する「イスタンブール戦略対話シリーズ」を、日本および現地の大学・研究機関・財団・企業等と協力して、主催・共催する予定です。

研究課題「自由・民主主義分析の実証的方法と応用」

自由民主主義の現状と将来を考えるためには、各国の現状について分析するだけでなく、その制度や理念を考察することが不可欠となります。本タスクフォースは、民主主義の制度を、実証的かつ多角的に分析することを目的とします。定量的分析や、比較政治的分析を通じて、現在、民主主義がどのような状況に置かれているのか。その現状の把握につとめます。

研究課題「先端科学技術と安全保障」

ROLESでは東京大学と先端科学技術研究センターの幅広い分野に及ぶ研究者の知的リソースを活用し、文理融合・横断の共同研究を積極的に提案しています。2023-2025年度に実施した外交・安全保障調査研究事業費補助金の発展型総合事業「『ポスト・ウクライナ』世界を生き抜くための外交・安全保障の構想と研究能力の抜本的強化」では、先端科学技術の発展が外交・安全保障とその研究に及ぼす影響を対象にする研究会「先端科学技術と安全保障」を設定し、新興科学技術が外交・安全保障に及ぼす影響に着目し対象化しつつ、自らも新しいテクノロジーとツールを用いて安全保障研究を推進し、その積極的な成果発信を試みてきました。プロジェクト期限が2025年度末に終了したことにより「研究会」としての活動は終了しましたが、「先端科学技術と安全保障」という研究課題は今後も継続して追究されます。東京大学の内外で常時活発に行われている、学部や領域を横断した共同研究・研究協力の様々な枠組みに、ROLESとしては下記のテーマを主要な関心事として参画し、文理融合・横断の外交・安全保障研究を実現させていきます。(1)「国際紛争のデータ・ビジュアライゼーション」(2)「ロボティクス・仮想現実・拡張現実が変える戦争と平和」(3)「フェイクニュースと国際世論」(4)「AIはゲーム・チェンジャーか?」(1)「国際紛争のデータ・ビジュアライゼーション」ROLESは東京大学大学院情報学環・学際情報学府の渡邉英徳教授と文理横断・融合のコラボを行い、地理空間情報を総合的に把握し利用した、外交・安全保障研究の新たな様式を考案し、提示します。衛星画像や古地図・記録写真、それらのビッグデータや機械学習等を用いて、ロシア・ウクライナ戦争やガザ紛争などによる被害状況、2023年2月のトルコ・シリア地震などの自然災害の影響、外交・安全保障・国際関係の歴史的事象を、「見える化(ビジュアライズ)」する手法と実例を提案します。(2)「ロボティクス・仮想現実・拡張現実が変える戦争と平和」ROLESは東京大学先端科学技術研究センターの稲見昌彦教授(身体情報学・身体拡張工学・自在化技術・ゲーミフィケーション・エンタテインメント工学)、門内靖明准教授(身体情報学・高周波工学) と協力し、ロボティクスや仮想現実・拡張現実が外交・安全保障に及ぼす影響を、文理融合・横断の手法を開発しながら解明します。東京大学先端科学技術研究センターの稲見昌彦教授(身体情報学・身体拡張工学・自在化技術・ゲーミフィケーション・エンタテインメント工学)、門内靖明准教授(身体情報学・高周波工学) と協力し、ロボティクスや仮想現実・拡張現実が外交・安全保障に及ぼす影響を、文理融合・横断の手法を開発しながら解明します。 ロボティクス・VR・ARと安全保障 (3)「フェイクニュースと国際世論」ROLESでは国際政治をめぐる各国や国際的な世論に、SNSなどの新興メディア・ツールが及ぼすプロセスに主体的・積極的に関わり、実地に経験・知見を蓄積し、文理融合の分析手法を開発して体系的・組織的に対照化することを目指しています。その準備段階の試みとして、グローバルセキュリティ・宗教分野(池内恵教授)は、2025年12月19日午後に、東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻の各分野が持ち寄るオムニバス講義2025年度「先端学際工学特別講義」の一環として、笹原和俊 東京科学大学 環境・社会理工学院 イノベーション科学系 教授をお招きし、ゲスト講義「フェイクニュースとどう「たたかう」かーー計算社会科学と国際安全保障」を実施しました。(4)「AIはゲーム・チェンジャーか?」ROLESはAIの発展が外交・安全保障に及ぼす影響を、非欧米諸国やG7以外の大国やグローバル・サウス諸国の動向を踏まえながら研究します。これに関して、力を入れているのが湾岸アラブ諸国による旺盛なAI投資とそれがグローバルなAIをめぐる競争に及ぼす影響です。2023年度からUAEアブダビのTRENDS Research & Advisoryとの協力関係を深め、2024年9月には国際会議「持続的な安全保障とその先:人工知能(AI)の役割」を開催しました。そして2025年12月16日にはUAEアブダビで、日本・UAEの産官学の科学技術対話シリーズの第一回として、シンポジウム「打開への青写真:人工知能と宇宙を巡る日本とUAEの協力」を企画し、在UAE日本国大使館の共催を得て、在アブダビの日本企業や政府機関からの多くの参加を得て開催しました。 国際会議「AIと持続的な安全保障」2024年9月 また、2026年6月9日には、マレーシアのアンワル首相を東大に招き、伊藤国際学術センターの伊藤謝恩ホールで特別講演を行なっていただきましたが、その際は演題を「人間-機械文明におけるヒューマニティ」(“Humanity in a Human-Machine Civilisation” 」としていただきました。

タスクフォース「ロボティクス・仮想現実・拡張現実と安全保障」

ROLESでは東大と先端研のリソースを積極的に活用し、新興テクノロジーが安全保障に及ぼす影響を、文理融合・横断の手法で解明していきます。「『ポスト・ウクライナ』世界を生き抜くための外交・安全保障の構想と研究能力の抜本的強化」の一環としてタスクフォース「ロボティクス・仮想現実・拡張現実と安全保障」を設置しました。このタスクフォースでは、東京大学先端科学技術研究センターの稲見昌彦教授(身体情報学)、池内恵教授(グローバルセキュリティ・宗教分野)、小泉悠准教授(先端学領域)が協働し、ロボティクスや仮想現実・拡張現実が外交・安全保障に及ぼす影響を、文理融合・横断の手法を開発しながら解明します。

プロジェクト「外交・安全保障世論調査(SAFER)」

本プロジェクトは、国際情勢や日本の外交・安全保障政策について、日本人がどのような考えを持っているのか調査することを目的としています。定期的に、かつ長期的な調査を実施することで、日本人の認識をより背密に、詳細に把握することを目指します。写真出展:海上自衛隊HP平成30年度 日米共同統合訓練(実働演習)の模様

構成メンバー

池内恵 IKEUCHI, Satoshi

教授(グローバルセキュリティ・宗教分野)
イスラーム政治思想 中東政治
「体制間競争の時代における日本の選択肢」事業総括
中東・イスラーム世界のオルターナティブに関する分科会・座長

中井遼 NAKAI, Ryo

教授(附属 エネルギー国際安全保障機構/国際比較政治変動分野)
比較政治学(政党政治・選挙、ナショナリズム・民族問題)
2012年に博士号取得。早稲田大学助手、日本学術振興会特別研究員、立教大学助教、北九州市立大学政策科学科准教授などを経て現職。

国末憲人 KUNISUE, Norito

特任教授(グローバルセキュリティ・宗教分野)
欧州政治、紛争研究

1963年岡山県生まれ。1985年、大阪大学卒業。1987年に紀行「アフリカの街角から --サバンナ人間紀行」で第3回ノンフィクション朝日ジャーナル大賞優秀賞を受賞。同年、パリ第二大学新聞研究所を中退し、朝日新聞社に入社。

富山・徳島・大阪・広島での支局勤務を経て、パリ支局員(2001〜2004年)、外報部次長(2005~2007年)、パリ支局長(2007~2010年)。論説委員、GLOBE副編集長等を経て、GLOBE編集長(2016~2019年)、ヨーロッパ総局長(2019年~2022年)、編集委員(ヨーロッパ駐在、2022~2023年)、論説委員(2023年)

この間に青山学院大学文学部フランス文学科で非常勤講師も務める(2015〜2018年)。

代表的な連載署名記事に「バービー誕生」全5回、朝日新聞社会面(1994.09.26-09.30)、「平和のメッセージ」全 10 回、朝日新聞広島版(1996.08.26-09.05)、「バグダッドに生きる」全 5 回、朝日新聞国際面(2003.02.12-02.16)、「生きている遺産 消えた村から」全 6 回、朝日新聞夕刊(2009.04.18-04.24)、「生きている遺産 モロッコの広場から」全 5 回、朝日新聞夕刊(2009.07.13-09.17)、「端っこをたどって」全 10 回、朝日新聞夕刊(2014.05.26-06.06)、「黒い大地をたどって」全 10 回、朝日新聞夕刊(2016.10.24-11.07)、「ナゴルノカラバフ往還記」全 5 回、朝日新聞夕刊(2020.12.21-12.25)、「ボスニア 分断の現在地」全 4 回、朝日新聞国際面(2021.02.24-02.27)、「チェルノブイリ、廃虚の街から」全 5 回、朝日新聞夕刊(2021.06.21-06.25) 等がある。

定期連載コラムに、『朝日新聞』「ザ・コラム」(2016.03-2017.09)、『朝日新聞』「日曜に想う」(2021.03-2023.10)、月刊『ふらんす』「アクチュアリテ」「フランス政治を嗤え」(2001-2014)等がある。

朝日新聞論説委員の傍ら、2023年7月〜12月に東京大学先端科学技術研究センター客員上級研究員を兼任する。2023年12月末に朝日新聞社を退社、2024年1月より現職。

宮島昭夫 MIYAJIMA, Akio

ROLES上級顧問
東京大学先端科学技術研究センター・グローバルセキュリティ・宗教分野アドバイザー

宮島昭夫(みやじま・あきお)
1957年、石川県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。81年に外務省入省。84年に米国イェール大学大学院修士(国際関係論)修了。大洋州課長、北米第一課長、駐韓公使、国連代表部公使などを経て、総合外交政策局審議官・国連担当大使、駐英国特命全権公使、舛添要一知事時代の東京都外務長(旧儀典長、2014年7月~16年1月)、内閣府PKO事務局長(16年1月~17年8月)、駐トルコ特命全権大使(17年8月~20年10月)、駐ポーランド特命全権大使(20年10月~24年10月)を務めた。ポーランド大使当時、ロシアがウクライナに侵攻し、岸田首相(当時)がウクライナを電撃訪問した(23年3月)。24年10月に帰朝し、外務省を退官。

2025年7月に東京大学先端科学技術研究センター・グローバルセキュリティ・宗教分野アドバイザーに就任、併せて創発戦略研究オープンラボ(ROLES)の上級顧問に就任した。

【英語 English】

伊藤和歌子 ITO, Wakako Ph.D.

シニアプログラム・コーディネーター
中国の現代政治・科学技術政策
中国・権威主義体制に関する分科会・幹事

法政大学非常勤講師、神奈川大学非常勤講師、新宿区新宿自治創造研究所研究員、日本国際フォーラム研究主幹等を経て、2016年未来工学研究所入所、2019年より未来工学研究所主任研究員、2020年より東京大学先端科学技術研究センター・シニアプログラム・コーディネーター(非常勤)。

小林弘幸 KOBAYASHI, Hiroyuki

特任研究員(グローバルセキュリティ・宗教分野)

専門はイギリス外交史、核戦略、核軍縮等

内田州 UCHIDA, Shu

特任研究員(グローバルセキュリティ・宗教分野)

博士(国際公共政策)(大阪大学)

法務省出入国在留管理庁難民審査参与員、オックスフォード大学内シンクタンク「Oxford Geopolitics Initiative」在外上席研究員(Non-Resident Senior Research Fellow, Oxford Geopolitics Initiative, based in the University of Oxford)、上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科客員研究員を兼任

専門は国際政治、紛争研究、欧州・旧ソ連地域研究

在グルジア(現ジョージア)日本国大使館専門調査員、日本政府派遣 欧州安全保障協力機構/民主制度・人権事務所(OSCE/ODIHR)ジョージア大統領選挙国際監視団監視員、 ハーバード大学デイビスセンター客員フェロー、 コインブラ大学社会学研究所EUマリー・キュリー・フェロー、早稲田大学地域・地域間研究機構研究院准教授などを経て現職

CVはこちら

永井陽右 NAGAI, Yosuke

東京大学先端科学技術研究センター連携研究員(グローバルセキュリティ・宗教分野)
アクセプト・インターナショナル代表理事
オックスフォード大学客員フェロー

専門は、紛争解決、暴力的過激主義対策、平和構築、戦略的対話、前線の交渉
 
アクセプト・インターナショナル代表理事。主にソマリアやイエメン、パレスチナなどの紛争地にて、いわゆるテロ組織を含む非政府武装勢力との交渉や和平に向けた対話構築、非政府武装勢力からの離脱とその後の脱過激化と社会復帰支援、緊急人道支援などを実施。また近年は、テロや武力紛争に関わる若者に関する国際規範の制定に向けても取り組んでいる。国連ではアドバイザリーボード、専門家会議や専門作業部会のメンバー等。オックスフォード大学ペンブルックカレッジ客員フェロー。京都大学大学院非常勤講師。過去にジュネーブ国際人道法・人権法アカデミー客員フェロー、早稲田大学地域・地域間機構研究員を歴任。著書に『紛争地で「働く」私の生き方』(小学館)など。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス・アンド・ポリティカルサイエンス紛争研究修士課程修了、早稲田大学社会科学研究科博士後期課程修了。

滋野井公季 SHIGENOI, Koki

東京大学先端科学技術研究センター 連携研究員(グローバルセキュリティ・宗教分野) 
東京大学大学院情報学環・学際情報学府 客員研究員
地経学研究所 客員研究員
ROLES 客員メンバー

専門は、非国家主体の統治と正統性、イスラーム政治思想、中東政治、経済安全保障

同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科博士後期課程満期退学。アルジャジーラ研究所客員研究員、ハマド・ビン・ハリーファ大学人文社会科学研究科客員研究員、外務省国際情報統括官組織専門分析員(国際テロ情勢)、コンラート・アデナウアー財団アジア太平洋部門リサーチ・アソシエイト、政策研究大学院大学リサーチ・フェロー、東京大学公共政策大学院共同研究員などを歴任。

豊田耕平 TOYODA, Kohei

連携研究員
独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構勤務

中東諸国(とりわけ湾岸アラブ諸国)のエネルギー安全保障、エネルギートランジション

2020年9月10日ー2023年3月31日 東京大学先端科学技術研究センター協力研究委員を兼務
2023年4月1日ー現在 東京大学先端科学技術研究センター連携研究員を兼務

インド太平洋交通安全保障に関する分科会・幹事補佐
政策シミュレーション研究プロジェクト・幹事補佐


Twitter:@toyodadesuyo

川島真 KAWASHIMA, Shin

東京大学大学院総合文化研究科教授
東アジア近代史 中国政治外交史

1998年に北海道大学法学部助教授に就任、2006年まで同大学にて勤務。2006年10月より東京大学総合文化研究科助教授に就任、准教授を経て、2015年より同大学教授に就任。加えて、中央大学(1997年-)、国際日本文化研究センター(2001年-2005年)、復旦大学(2016年-2017年)などで客員研究員、共同研究員を歴任。

ウミド・マフムドフ Umid MAHMUDOV, Ph.D.

Diplomat University 学長(ウズベキスタン)
博士(政治学)
専門分野:国際関係論、国際政治、中央アジア地域研究、日本・中央アジア関係、ウズベキスタン外交

【紹介】
ウミド・マフムドフは、ウズベキスタンを代表する新世代の政治学者の一人であり、国際関係論、国際政治、中央アジア地域研究を専門とする。タシケント国立東洋学大学を卒業後、法政大学大学院において修士課程および博士課程を修了し、博士(政治学)の学位を取得した。

研究関心は、冷戦後の日本の中央アジア政策、「中央アジア+日本」対話、ロシア・中国要因、ウズベキスタン外交の概念的変容、ならびにユーラシア国際秩序の構造変動に及ぶ。これまで法政大学、多摩大学、ウズベキスタン国際イスラムアカデミー、ウズベキスタン・イスラム文明センター等において教育・研究活動に従事してきた。
現在はDiplomat University学長として、外交・国際関係分野における高度人材の育成、国際学術交流の推進、ならびに日本と中央アジアを結ぶ知的架橋に取り組んでいる。
 【英語 English】

サイイド・アリー・アラヴィ Seyed Ali Alavi

ロンドン大学東洋アフリカ学院(SOAS)助教授
イラン研究センター共同所長
ROLES客員上級メンバー

サイイド・アリー・アラヴィ博士は、ロンドン大学東洋アフリカ学院(SOAS)助教授であり、イラン研究センター共同所長である。SOASのイラン研究修士号プログラムを主宰し、活発な教育活動でも評価されている。

アラヴィ博士の学歴・経歴や刊行物については、ロンドン大学SOASのウェブサイトに詳細が掲載されている。

[英語 English]

ギブール・ドラモット DELAMOTTE, Guibourg

フランス国立東洋言語文化学院(INALCO)教授
先端研客員上級研究員
ROLES 上級客員メンバー

ギブール・ドラモット(Guibourg DELAMOTTE)フランス国立東洋言語文化学院(INALCO)日本学部教授(政治学)は、日本を中心としたアジアの安全保障・国際関係を専門とする政治学者です。仏・豪の二重国籍を有し、日本への留学を経てパリ政治学院(学士・修士)、英オクスフォード大(修士)、社会科学高等研究院(博士)、大学教授資格(パリ政治学院)等の学位・資格を取得しています。

ドラモット先生は、2021年10月1日ー2022年9月30日に東京大学・東京カレッジ客員准教授(所属・先端研)として、主に先端研で研究活動を行いました。

2022年8月には東京大学公共政策大学院で非常勤講師として授業を行いました。

先端研のグローバルセキュリティ・宗教分野とROLESは、受け入れ部局・研究室となりドラモット先生を客員フェロー(Visiting Fellow)としてお迎えし、研究・教育活動の場を提供し、社会へのアウトリーチ活動をサポートしました。

東京カレッジは東京大学国際高等研究所(UTIAS)に2019年2月に設置された組織です。ドラモット先生は東京カレッジの招聘教員プログラムによって客員准教授として招聘され、先端研では客員フェローとして研究・教育・アウトリーチ活動を行いました。

2023年の6月−8月にかけて、ドラモット先生は再び日本に滞在し、先端研の客員上席研究員および、東京カレッジの連携研究者として研究を行いました。2024年は通年で客員上級研究員として先端研の活動に参加しつつ、6月末から7月末にかけて先端研及び東京カレッジに滞在する予定です。

ドラモット先生の最近の著作に、下記のものがあります。

Le Japon, un leader discret - Eyrolles, 2023.
La Democratie au Japon, singuliere et universelle - ENS Ed. 2022.
The Abe Legacy. How Japan has been shaped by Abe Shinzo (coed. J. Brown, R. Dujarric) - Lexington, 2021.
Geopolitique et geoeconomie du monde contemporain. Puissance et conflits (coed. C. Tellenne) - La Decouverte, 2021.

篠田英朗 SHINODA, Hideaki

東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授
一般社団法人広島平和構築人材育成センター(HPC)代表
先端研 客員上級研究員
ROLES 客員メンバー

学生時代より難民救援活動に従事し、クルド難民(イラン)、ソマリア難民(ジブチ)への緊急援助のための短期ボランティアとして派遣された経験などを持つ。国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)では、日本政府から派遣されて、投票所責任者として勤務した。ロンドン大学(LSE)で国際関係学Ph.D.を取得して、ロンドン大学およびキール大学で非常勤講師を務めた後、1999年より広島大学平和科学研究センター助手、2005年より助教授(07年に准教授の改称)及び同大学国際協力研究科を兼務。2013年4月より東京外国語大学総合国際学研究院教授。紛争後地域における平和構築活動について研究を進めている。ケンブリッジ大学ローターパクト国際法研究センターおよびコロンビア大学人権研究センターの客員研究員、国際刑事裁判所客員専門家を歴任。著書は、『Partnership Peace Operations: UN and Regional Organizations in Multiple Layers of International Security (Routledge, 2024)、『戦争の地政学』(講談社、2023年)、『集団的自衛権で日本は守られる なぜ「合憲」なのか』(PHP研究所、2022年)、『パートナーシップ国際平和活動:変動する国際社会と紛争解決』(勁草書房、2021年)、『紛争解決ってなんだろう』(ちくまプリマー、2021年)、『はじめての憲法』(ちくまプリマー、2019年)、『憲法学の病』(新潮新書、2019年)、『ほんとうの憲法―戦後日本憲法学批判』(ちくま新書、2017年)、『集団的自衛権の思想史―憲法九条と日米安保』(風行社、2016年)<第18回読売・吉野作造賞>『国際紛争を読み解く五つの視座:現代世界の「戦争の構造」』(講談社、2015年)、『平和構築入門:その思想と方法を問う』(ちくま新書、2013年)、『「国家主権」という思想:国際立憲主義への軌跡』(勁草書房、2012年)<第34回サントリー学芸賞>、『国際社会の秩序』(東京大学出版会、2007年)、『平和構築と法の支配:国際平和活動の理論的・機能的分析』(創文社、2003年)<朝日新聞社第3回大佛次郎論壇賞>(韓国語訳版2008年)、『Re-examining Sovereignty: From Classical Theory to the Global Age』(Macmillan, 2000[中国語訳版{商務印書館、2004年}])、『日の丸とボランティア:24歳のカンボジアPKO要員』(文芸春秋、1994年)。その他、『紛争と人間の安全保障:新しい平和構築のアプローチを求めて』(国際書院、2005年)(上杉勇司と共編)など、共著・論文多数。http://www.tufs.ac.jp/ts/personal/shinoda/

今井 宏平 IMAI, Kohei

日本貿易振興機構アジア経済研究所 地域研究センター 中東研究グループ 研究員

岩間陽子 IWAMA, Yoko

政策研究大学院大学教授
ROLES上級客員メンバー

専門は国際政治、欧州安全保障

阿部俊哉 ABE, Toshiya

JICA評価部部長
東京大学先端科学技術研究センター客員研究員
1993に国際協力事業団(現 国際協力機構)(JICA)に入社後、企画部パレスチナ担当を経て、1998年にパレスチナ事務所の立ち上げに関わり、3年間赴任。2007年に国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)本部に出向し、上級開発担当官として人道と開発の連携を担当。2019年1月から2023年2月までJICAパレスチナ事務所長を務めた。2023年3月よりJICA評価部部長。2023年4月ー現在まで、東京大学先端科学技術研究センター客員研究員。著書に『パレスチナーー紛争と最終的地位問題の歴史』(ミネルヴァ書房、2004年)、『パレスチナ和平交渉の歴史ーー二国家解決と紛争の30年』(みすず書房、2024年)。

ムハンマド・スレイマーン Mohammed Soliman

マクラーティ・アソシエイツ・ディレクター
中東研究所(Middle East Institute)シニアフェロー
ROLES上級客員メンバー

ムハンマド・スレイマーン氏は、マクラーティ・アソシエイツのディレクターであり、米ワシントンDCの中東研究所(Middle East Institute)のシニアフェローを務めている。工学の専門家であるソリマン氏は、新興市場における技術、人工知能、金融、エネルギーの交差する領域における戦略的・政策的な課題に取り組んでいる。著書に『西アジア:アメリカの中東における新たなグランド・ストラテジー(West Asia: A New American Grand Strategy in the Middle East)』(Polity Press、2026年)がある。また、ソリマン氏は外交政策研究所(Foreign Policy Research Institute)の非常勤シニアフェロー、およびサード・ウェイ(Third Way)の国家安全保障プログラムの客員フェローも務めている。Xアカウント:@thisissoliman
【英語 English】

村田晃嗣 MURATA, Koji

同志社大学法学部教授
東大先端研 客員上級研究員
ROLES 上級客員メンバー

1964年神戸生まれ。1987年同志社大学法学部卒業。茶道部中退。1995年神戸大学大学院法学研究科博士課程修了。この間1991~95年米国ジョージ・ワシントン大学留学、ホワイトハウス近くに在住(ただし招待されたことはない)。1995年広島大学総合科学部専任講師(アメリカ研究)。1996年読売論壇新人賞・優秀賞受賞。1998年神戸大学博士(政治学)。1999年広島大学総合科学部助教授。アメリカ学会清水博賞・サントリー学芸賞受賞。(2000年吉田茂賞受賞)。
 
広島大学総合科学部専任講師(1995年10月−1999月)、同助教授(1999年4月 – 2000年9月)、同志社大学法学部政治学科助教授(2000年10月 – 2005年4月)、同教授(2005年4月 – 現在)、同法学部長(2011年4月 - 2013年3月)を経て、同志社大学学長(2013年4月 - 2016年3月)。近畿大学国際学部客員教授(2016年 – 現在)、熊本県立大学客員教授(2018年4月- 現在)等を併任。

【英語 English】

中村真咲 NAKAMURA, Masaki

名古屋経済大学経営学部教授
モンゴル憲法史、比較法、法制史

刊行物

2026.05.18 (月)

論文

溝口修平「ロシアの公式言説における反西側主義の展開」(ROLES REPORT No. 73)

2026.03.03 (火)

報告書

東京大学ROLES世論調査 - 2026年3月号

2025.09.04 (木)

報告書

東京大学ROLES世論調査 - 2025年9月号

2025.08.03 (日)

コメンタリー

ヒスパニックの街にも出現した「トランプ王国」 第3部 民主・共和両党トップの認識 金成隆一

2025.08.02 (土)

コメンタリー

ヒスパニックの街にも出現した「トランプ王国」 第2部 地元市長もトランプ支持 金成隆一

2025.08.01 (金)

コメンタリー

ヒスパニックの街にも出現した「トランプ王国」 第1部 労働者の声を聞く 金成隆一

2025.07.26 (土)

論文

大村華子「日本の政党支持者の経済的基礎:どの政党支持者が最も富めるものなのか、 苦境にあるのは誰なのか?」(ROLES REPORT No.43)

2025.05.27 (火)

論文

山田真裕「2024年兵庫県知事選挙から見た日本の民主主義」(ROLES REPORT No.40)

2025.03.14 (金)

報告書

東京大学ROLES世論調査 - 2025年3月号

2024.10.23 (水)

コメンタリー

金成隆一「トランプ王国」あれから8年、ラストベルト再訪の旅 第3部 ミシガン州など(ROLES Commentary No. 34-3)

2024.10.02 (水)

報告書

東京大学ROLES世論調査 - 2024年10月号

2024.09.11 (水)

コメンタリー

金成隆一「トランプ王国」あれから8年、ラストベルト再訪の旅 第2部 オハイオ州北東部の激震地(ROLES Commentary No. 34-2)

2024.09.10 (火)

コメンタリー

金成隆一「トランプ王国」あれから8年 ラストベルト再訪の旅 第1部 揺れ続けるペンシルベニア州(ROLES Commentary No. 34-1)

2024.07.01 (月)

コメンタリー

ヨルダンで開催された「日本・中東戦略対話」から

2024.05.27 (月)

コメンタリー

豊田耕平「日本・中東エネルギー協力の未来」(ROLES Commentary No. 22)

2024.03.21 (木)

コメンタリー

ROLES COMMENTARY No. 16 岐部秀光「拡散する中東危機 ザイド・エヤダト博士に聞く」

2023.11.10 (金)

論文

ROLES REPORT No. 28 大村華子 「政府への業績評価と認知のゆがみについて考える」

2023.10.24 (火)

論文

ROLES REPORT No.27 大村華子「日本の有権者の『党派性に動機づけられた推論(partisan motivated reasoning)』を考える」

2023.10.03 (火)

論文

ROLES REPORT No.26 小林弘幸「岸田政権の核軍備管理・軍縮・不拡散政策 ―「核兵器のない世界」への現状と課題―」

share