東京カレッジ・ウェビナー「儀礼的環境」2022年10月6日(木)16:00−17:30
形式:Zoom ウェビナー(登録は
こちら)
申込方法:事前申込制
言語:英語(日本語同時通訳)
要旨
古代のユダヤとインドの儀礼テクストは、環境問題というディレンマのためのモデルとしての役割を果たし、こうして古代の世界と現代の世界を結びつけ得るかもしれない。供犠は廃棄物の生成を必然的に伴い、聖所はmateria sacra(聖物)の残留物で満たされていく。そのような「残り物」に対する3つの異なる態度は、再利用、排除、中和という3つの儀礼的–環境学的概念をそれぞれ示唆している。
プログラム
講演:Naphtali MESHEL(エルサレム・ヘブライ大学人文学部聖書学科・比較宗教学科 上級講師)
コメント:
福永真弓(新領域創成科学研究科 准教授)
中村沙絵(大学院総合文化研究科 准教授)
Q&A
講師プロフィール エルサレム・ヘブライ大学人文学部聖書学科・比較宗教学科に2016年着任。古代オリエントにおけるヘブライ語聖書と、その初期の解釈者に焦点を当て研究を行う。宗教学の広範な研究の中で、特にサンスクリット文学に関心を寄せている。最初の著書『The Grammar of Sacrifice』では、生贄の儀式は言語と同様に「文法」によって支配されているという古代の直観を検証している。研究テーマは、「儀礼の科学」の古代モデル、汚染と浄化のシステム、知恵文学におけるダブル・ミーニング(double entendre)のメカニズムなどがある。モスクワ国立人文大学、プリンストン大学での教員経験を経て、現職。
主催 東京大学国際高等研究所東京カレッジ