学生時代より難民救援活動に従事し、クルド難民(イラン)、ソマリア難民(ジブチ)への緊急援助のための短期ボランティアとして派遣された経験などを持つ。国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)では、日本政府から派遣されて、投票所責任者として勤務した。ロンドン大学(LSE)で国際関係学Ph.D.を取得して、ロンドン大学およびキール大学で非常勤講師を務めた後、1999年より広島大学平和科学研究センター助手、2005年より助教授(07年に准教授の改称)及び同大学国際協力研究科を兼務。2013年4月より東京外国語大学総合国際学研究院教授。紛争後地域における平和構築活動について研究を進めている。ケンブリッジ大学ローターパクト国際法研究センターおよびコロンビア大学人権研究センターの客員研究員、国際刑事裁判所客員専門家を歴任。著書は、『Partnership Peace Operations: UN and Regional Organizations in Multiple Layers of International Security (Routledge, 2024)、『戦争の地政学』(講談社、2023年)、『集団的自衛権で日本は守られる なぜ「合憲」なのか』(PHP研究所、2022年)、『パートナーシップ国際平和活動:変動する国際社会と紛争解決』(勁草書房、2021年)、『紛争解決ってなんだろう』(ちくまプリマー、2021年)、『はじめての憲法』(ちくまプリマー、2019年)、『憲法学の病』(新潮新書、2019年)、『ほんとうの憲法―戦後日本憲法学批判』(ちくま新書、2017年)、『集団的自衛権の思想史―憲法九条と日米安保』(風行社、2016年)<第18回読売・吉野作造賞>『国際紛争を読み解く五つの視座:現代世界の「戦争の構造」』(講談社、2015年)、『平和構築入門:その思想と方法を問う』(ちくま新書、2013年)、『「国家主権」という思想:国際立憲主義への軌跡』(勁草書房、2012年)<第34回サントリー学芸賞>、『国際社会の秩序』(東京大学出版会、2007年)、『平和構築と法の支配:国際平和活動の理論的・機能的分析』(創文社、2003年)<朝日新聞社第3回大佛次郎論壇賞>(韓国語訳版2008年)、『Re-examining Sovereignty: From Classical Theory to the Global Age』(Macmillan, 2000[中国語訳版{商務印書館、2004年}])、『日の丸とボランティア:24歳のカンボジアPKO要員』(文芸春秋、1994年)。その他、『紛争と人間の安全保障:新しい平和構築のアプローチを求めて』(国際書院、2005年)(上杉勇司と共編)など、共著・論文多数。http://www.tufs.ac.jp/ts/personal/shinoda/