コメンタリー

2024 / 03 / 21 (木)

ROLES COMMENTARY No. 16 岐部秀光「拡散する中東危機 ザイド・エヤダト博士に聞く」

パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム教スンニ派勢力ハマスによるイスラエルへのテロ攻撃をきっかけとした衝突が中東全域に拡散する危険が高まっている。ヨルダン国王の外交アドバイザーを務め中東各地の情勢に詳しいザイド・エヤダト博士に今後の見通しや中東の勢力図の変化などを聞いた。

 ―ガザの衝突をめぐってヨルダンが置かれた状況、さらにはヨルダンが果たし得る役割についてどう考えますか。
「ヨルダンは東部地中海のレバントと呼ばれる地域において中心的なプレーヤーだった。パレスチナ問題はヨルダンの問題の一部といえる。それは国内政治といってもいいほどだ。歴史に根ざす問題である」
「パレスチナは1950年にヨルダンに併合され、ヨルダンの一部となった。イスラエルが1967年にヨルダン川西岸を占領したのは実際にはヨルダンの一部を占領したことを意味する。ヨルダンの軍事力は大きいとは言えず、経済規模や人口は限られるが、ヨルダンは中東政治の柱であった」
「ヨルダンが重要なのは、この国家が地域における安定と安全のお手本になっているということだ」

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