論文

2022 / 04 / 05 (火)

ROLES REPORT No.18 乗松亨平「ユーラシア主義の歴史的・地域的展開」

 本稿では、旧ソ連およびその周辺で権威主義的な体制をとっている国々において、しばしば体制を支えるイデオロギーとして利用されている、ユーラシア主義の歴史的・地理的展開を概観する。最初に断っておくと、筆者の関心はユーラシア主義を含むロシア・ナショナリズムの思想史的検討にあり、リアルポリティクスとの関わりは専門としていない。本稿の内容は、思想史的検討のための背景整理にとどまる。ユーラシア主義がロシアの外交政策、とりわけその地政学的な勢力圏構想に与えている(かもしれない)影響については、日本語でも多くが書かれている一方で、ロシア以外の地域での展開についてはあまり知られていない。本稿ではその点について、おもに英語圏の研究に依拠してまとめる。

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