1月24日18時より、大阪大学箕面キャンパス内にある、船場生涯学習センターにて、
関西日米交流フォーラムとの共催で講演イベントを開催いたしました。
本イベントは、
関西日米交流フォーラムの1月例会となります。
当日は、鍛治一郎・特任研究員より、「1955年重光訪米の再検討ーその全体像を中心として」と題して、鳩山政権の外相・重光葵が55年8月に行った訪米について、最新の研究成果を報告しました。
重光外相は、米国に対し、大胆な安保改定案(日米安保を相互防衛条約に切り替え、在日米軍を全面撤退させたのち、有事駐留方式とする)を提起したことで知られています。しかし、彼の構想は米国の激しい反対にあって挫折に終わり、その訪米は「失敗」として歴史に記憶されるようになりました。
しかし、訪米は本当に「失敗」であったのか?
鍛治研究員は報告の中で、重光の安保改定構想を最新の研究成果を踏まえ再構築し、そして安保改定だけではなく、彼が訪米で提起したそのほかのイシューについても触れながら、重光訪米の再評価を試みました。
鍛治研究員の、重光の安保改定構想についての論考は、
ROLES Review Vol. 3に収録されています。