2021東大駒場リサーチキャンパス公開に併せて、ROLESでは「大国間競争時代の世界と向き合う 大学発シンクタンクROLESの挑戦」と銘打ったウェビナーを実施します。お申し込みは
こちらから。誰もで参加できます。
イベント概要
今回のウェビナーでは、2020年に立ち上がったばかりの東大内シンクタンク「先端研創発戦略研究オープンラボ(ROLES)」の活動を紹介します。ROLESは、先端研グローバルセキュリティ・宗教分野が中心となって、2020年に設置されました。
ROLESは学内と学外、国内と国外、研究者と実務者といった垣根を取り払い、国際関係や安全保障に関する最新の知見を広く結集しようとする野心的な試みです。運営予算の大部分は公官庁や民間企業から自主調達した外部資金という点でもユニークな組織です。
2年目に入ったROLESは何を目指すのか。ROLESを運営する池内恵教授と小泉悠特任助教が、若手メンバーと共に、「大学発シンクタンク」の挑戦について語ります。
前半は「極東アジアの安全保障」と題して、小泉悠特任助教の司会で、釜山国立大学客員教授の山口亮先生による報告が行われます。米ハワイ州ホノルルのシンクタンクであるパシフィック・フォーラムでも客員研究員を務める山口亮先生には、近著
Ryo Hinata-Yamaguchi, Defense Planning and Readiness of North Korea: Armed to Rule を素材に、北朝鮮の国防戦略とそれに基づく計画を分析していただきます。
ワシントンの有力シンクタンク、ハドソン研究所の村野将研究員にコメントをお願いしています。
世界のシンクタンクで活躍する若手の研究者による最新の知見にご期待ください。
後半は「グローバルセキュリティの新地平」と題し、ROLESを推進するグローバルセキュリティ・宗教分野の研究者がそれぞれの専門分野から、大学に位置するシンクタンクの可能性を論じます。
日本国際フォーラムの研究主幹を兼務する伊藤和歌子シニアプログラムコーディネーターは大学発のシンクタンクの可能性と課題、先端科学技術をめぐる大国間競争など最新の重点課題を議論します。
これに続いて、バルカン地域、中国ウイグル、台湾、日米同盟、ユダヤ教と一神教といった、現代世界における戦略的課題に取り組むグローバルセキュリティ分野の若手研究者が、それぞれの注目する「創発」の諸事象について語ります。
プログラム13:00-14:00 第1部 極東アジアの安全保障 冒頭あいさつ
池内恵(先端研教授)
司会
小泉悠(先端研特任助教)
報告
山口亮(釜山国立大学客員教授/パシフィック・フォーラム客員研究員)「北朝鮮の国防:戦略と計画」
コメント 村野将(ハドソン研究所研究員)
14:00-15:00 第2部 グローバルセキュリティの新地平 司会 池内恵(先端研教授)
伊藤和歌子(先端研シニアプログラムコーディネーター)「大学発シンクタンクの可能性と課題」
立田由紀恵(先端研特任研究員)「バルカン地域の宗教・宗派間関係」
田中周(先端研特任研究員)「中国のウイグル政策」
周俊宇(先端研特任研究員)「台湾のナショナリズム」
鍛治一郎 (先端研特任研究員)「日米同盟の現在と未来」
山城貢司(先端研特任研究員)「アブラハム一神教研究の新地平」