お知らせ

2025 / 04 / 25 (金)

RCASTセキュリティセミナー「情報機関の役割とその活動」開催

東京大学先端科学技術研究センター・創発戦略研究オープンラボ(ROLES)グローバルセキュリティ・宗教分野は、2025年4月25日(金)にRCASTセキュリティセミナー「情報機関の役割とその活動」を実施しました。
セミナーでは、司会に宮本悟(聖学院大学教授)を、講師として康仁徳(カン・インドク)・元韓国統一部長官、北韓大学院大学招聘教授をお招きし、国家における中央情報機関の役割について、KCIA時代の経験も交えながら講演していただきました。
康仁徳元長官は韓国中央情報部(KCIA)の創設メンバーの一人として、朴正煕政権下における韓国の安全保障体制を長年支えたほか、金大中政権期には統一部長官として政界でも活躍された人物です。

左:康仁徳(北韓大学院大学招聘教授)、右:宮本悟(聖学院大学教授)

講演前半では5.16軍事クーデター以降の韓国現代史において、KCIAが果たしてきた役割とその変遷。そして、民主主義国家における中央情報機関の在り方などについてお話しされました。

また、後半には参加者から質疑応答を実施し、冷戦期から現在の韓国政治に関するものまで、幅広い質問が寄せられました。特に、先日大統領職を罷免された尹錫悦(ユンソンニョル)氏による戒厳令に関する話題では、中央情報部と政権の関係性に関する議論も行われました。

会場の様子