2024年10月21日、22日、カリフォルニア大学サンタ・バーバラ校(UCSB)において、ROLESとUCSB Department of Religious Studiesの主催でワークショップ「Animism Today」が開催された。ROLESのメンバーである國學院大學教授・平藤喜久子、多摩美術大学教授・港千尋とUCSBのファビオ・ランベッリ教授の共同企画によるもので、UCSBの教員、学生30名余が参加した。
ワークショップでは、目玉の一つとして、出雲大社のドキュメンタリー作品“Building Eternity :The Kami-Human Landscape of Izumo Taisha”( 永遠を建てる—出雲大社カミとヒトの風景へ)を作成し、公開した。60年ごとに遷宮を行い、社殿の修造を繰り返し、有限の素材を永遠につなげていく出雲大社の文化を、アニミズム的価値観との関わりから理解するものである。この上映では、出雲大社の建築の魅力や神の子孫とされる権宮司・千家和比古氏への貴重なインタビュー内容などに大きな反響を得た。
くわえて、港千尋氏とアーティストのKio Griffith氏によるユニットKugenumaによる新しいアートワークSurrealisme Cent Ans en Cent Motsも発表された。アンドレ・ブルトンの「シュルレアリスム宣言」から100年目の2024年にアニミズムをテーマとした現代アートをAIを使用して作成するというものであった。