7月29日、東京大学先端科学技術研究センター・グローバルセキュリティ・宗教分野では、米国フォーダム大学政治学部のオレーナ・ニコラエンコ教授をお迎えし、RCASTセキュリティ・セミナー「ウクライナとベラルーシにおける女性と革命」を開催しました。ニコラエンコ教授は北海道大学スラブ・ユーラシア研究センターの2024年度外国人招へい教員(外国人研究員)として7月1日-9月1日にかけて来日されています。
セミナーではまず、池内恵・東京大学先端科学技術研究センター教授より冒頭の挨拶があり、その後、服部倫卓・北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授より、ニコラエンコ教授のご経歴と専門分野の紹介がなされました。
「ウクライナとベラルーシにおける女性と革命」と題するニコラエンコ教授の報告では、近年、世界の政治状況で顕著に見られる「民主主義の後退」の概要と、革命における女性の役割に関する研究の蓄積が紹介されました。そして、2013-14年のウクライナと2020年のベラルーシでの事例に関し、様々な社会調査の結果に基づく分析が紹介されました。
ニコラエンコ教授の報告の後、東野篤子・筑波大学人文社会系教授から報告内容の要約とコメント・質問がなされ、服部教授からも報告内容に対するコメントがありました。会場からの質問もあり、ニコラエンコ教授との間で活発な質疑応答が行われました。