昨年12月27日、渋谷QWS Cross Parkとオンラインのハイブリッド形式でシンポジウム「ウクライナ戦争におけるアートとは?文学とは?」を開催いたしました。
ウクライナからポルタワ国立教育大学教授のオルハ・ニコレンコさんがオンラインで登壇され、親交のある野中進・埼玉大学教授の通訳のもと、戦時下のウクライナにおける文学や芸術を通した学校教育の様々な取り組みについてご発表いただきました。
関連して、会場には絵画コンクールに入賞した、ヘルソン州やザポリッジャ州などウクライナの様々な地域の子どもたちによる作品が展示され、来場者に子どもの視点から見たウクライナでの戦争の現実を伝えました。
鴻野わか菜・早稲田大学教授には、全面戦争の開始後に発表されたものを中心に、ウクライナとロシアの様々なアーティストによる現代アート作品を写真とともにご紹介いただきました。また鳥山祐介・東京大学准教授には、ウクライナ侵攻が続く中でのロシア文化の「排斥」という言説について、国家のプロパガンダの道具、アイデンティティの器、ウクライナの支配の象徴といったロシア文化の様々な側面からご発表いただきました。
総合司会を立田由紀恵特任研究員が、司会・ディスカッサントを井上まどか・清泉女子大学准教授が務め、来場者からの質問を含めた質疑応答も行われました。