ROLESでは12月8日に、セミナー「イスタンブルにおける近代日本外交の来歴」を開催します。
イスタンブルはオスマン帝国の首都として、「東方問題」に揺れる19世紀−20世紀初頭の国際政治の中心であり、西洋列強の外交が行われる主要な場でした。
イスタンブルにおいて、英・仏・伊・露等の主要国は大使館・総領事館とその公邸を大規模に設け、しばしば夏と冬で場所を移しながら、外交を展開しました。
今回のセミナーは、列強外交の場としてのイスタンブルにおける、日本の立ち位置を、建築史から跡づけることです。
日本が開国を経て外交的地位を高め、西洋列強と肩を並べるに至る過程で、イスタンブルにどのような足跡を残したのでしょうか。
イスタンブル工科大学建築学部のジラルデッリ青木美由紀先生をお招きし、イスタンブルの旧大使館・総領事館に焦点を当てた建築史を切り口にして、日・土外交をグローバルな外交・国際関係史の中に位置付けます。
また、イスタンブルにおける外交建築の歴史的変遷と、そこで展開された外交・国際関係を、データーアーカイブとして構成しプレゼンテーションする手法を、情報学環・学際情報学府の渡邉英徳先生をお招きして、お伺いします。
開催日時: 2023年12月8日(金)10:30-12:00
会場:
東京大学・駒場リサーチキャンパス先端科学技術研究センター 3号館M2階 セミナールーム1
言語: 日本語
登録:
Googleフォームから参加ご登録が必要
プログラム:
10:30-10:50
池内恵(東京大学先端科学技術研究センター教授)
「イスタンブルにおける中東国際政治の中の日本と旧大使館」10:50-11:10
ジラルデッリ青木美由紀(イスタンブル工科大学建築学部建築学科助教授)
「建築と外交:在イスタンブル旧日本大使館のオスマン帝国的文脈」
11:10-11:30
渡邉英徳(東京大学大学院情報学環・学際情報学府教授)
「歴史的建造物と都市データの可視化:3Dフォトグラメトリ & オープンデータのアーカイブ」
11:30-12:00
ディスカッション(司会・池内恵)