2024.02.14 (水)

シンポジウム

国際シンポジウム「なぜ、そして如何にして、神の「数」が問題なのか?:一神教—多神教の二分法を超えて」 

本シンポジウムは、国内外の宗教研究者が一堂に会し、一神教と多神教という近代ヨーロッパの文明観に溯原する旧来の二分法の脱構築を通じて、人間存在を本質的に規定するところの「宗教的なるもの」を共に再考することを目指します。この目的のために、所与の宗教システムの「結び目」としての神的存在の単数性/複数性とその信念/実践がダイナミックに変容し、構造化される際の諸様相の間の関係性に着目し、多角的に考察します。これによって、宗教という人間的営為の褶襞を細微なる移行を通じて自由に横断することが可能となるような新しい研究の方向性が提示されることが期待されます。
(本シンポジウムは、限定公開の国際会議「一なるものの分節:一神教と宗教史」(Articulating Oneness: Monotheism and the History of Religion)の最終セッション(全体ディスカッション)に相当しますが、専門家以外の方を含む外部の参加者にも内容のフォローが容易となるよう、冒頭で導入説明がなされるほか、同時通訳が付きます。)
 
本イベントは、山城貢司特任研究員が推進する国際研究プロジェクト「未来の人間の学に向けて:思想的伝統と人間理解のための新たな地平」の活動の一部として開催されます。
 
 
開催日時:2024年2月14日(水)14:00-16:00
 
開催形式:対面
 
開催場所:島根大学松江キャンパス教育学部棟5階517番教室
 
使用言語:英語(同時通訳あり)
 
参加登録:下記のリンク先のフォームにご記入ください。
 


タイムテーブル
 
総合司会:立田由紀恵
 
14:00 開会
 
14:00-14:20 導入説明 
山城貢司
 
14:20-14:35 指定討論者によるコメント
(1)Holger Zellentin
(2)澤井義次
(3)Guy Stroumsa
 
14:35-14:50 レスポンス(日本神話研究の観点から)
平藤喜久子
 
14:50-15:00 小休憩
 
15:00-15:30 登壇者による自由討論
 
15:30-16:00 会場を交えた質疑応答
 
 
登壇者(予定:オンライン参加も含む):
Michael Ebstein (The Hebrew University of Jerusalem)
Maijastina Kahlos (The University of Helsinki/The University of Lisbon)
Naphtali Meshel (The Hebrew University of Jerusalem)
Yakir Paz (The Hebrew University of Jerusalem)
Fabio Porzia (The National Research Council of Italy – Institute of Heritage Science) 
Guy Stroumsa (The Hebrew University of Jerusalem/The University of Oxford)
Holger Zellentin (The University of Tuebingen)
Francis X. Clooney, SJ (The University of Harvard)
澤井義次(天理大学)
立田由紀恵(東京大学)
中西悠喜(大阪大学)
平藤喜久子(國學院大学)
真鍋智裕(北海道大学)
宮川創(国立国語研究所)
山城貢司(東京大学)
 
主催:東京大学先端科学技術研究センター 創発戦略研究オープンラボ(ROLES)