東京大学先端科学技術研究センターROLESは、6月20−23日にかけて、川島真・東京大学大学院総合文化研究科教授(研究会「ユーラシア諸地域の内在論理」座長)を団長とする訪問団を組織し、台湾の台北および金門の研究機関・政府機関等への訪問を行い、
共催でシンポジウムや研究会・スタディ・ツアーを実施しました。訪問団には、川島団長に加え、池内恵(東京大学先端科学技術研究センター教授)、東野篤子(筑波大学人文社会系教授)、小泉悠(東京大学先端科学技術研究センター准教授)が参加し、台北では台湾・国立政治大学に留学中の松尾健司(東京大学大学院総合文化研究科博士課程)氏が参加しました。
6月20日、台北の国立台湾師範大学国際及び社会科学部にて、同学部と東京大学先端科学技術研究センターの共催で
シンポジウム「歐亞国際國際政治論壇: 俄羅斯、烏克蘭和東亞(Eurasian International Political Symposium: Russia, Ukraine and East Asia)」を開催しました。
台湾側の報告・登壇者は下記の通りです。
頼志樫・台湾師範大学国際及び社会科学学部・学部長
張崑将・台湾師範大学国際および社会科学学部東アジア学科・学科長
江柏煒・台湾師範大学国際および社会科学学部東アジア学科・優聘教授
荊元宙・国防大学政治作戦学院・中共軍事事務研究所・所長
陳文政・台湾師範大学国際および社会科学学部東アジア学科・教授
徐筱琦・台湾師範大学国際および社会科学学部東アジア学科・副教授
林昌平・台湾師範大学国際および社会科学学部東アジア学科・副教授
阮功松・台湾師範大学国際および社会科学学部東アジア学科・助理教授
6月21日には金門研究の代表的な専門家である江柏煒(国立台湾師範大学優聘教授)氏と共に金門に移動し、金門の歴史的・政治社会的・軍事的な特有の条件と、それに根ざした中央・地方関係、両岸関係に関するスタディ・ツアーを行い、軍事施設を用いた観光開発に関して、金門国家公園の当局者を含む専門家からブリーフィングを受けました。
同日に、吳啓騰(金門県環境教育学会栄誉理事長、元・金門県立金湖国民中学校長)氏、吳俊芳(国立台湾海洋大学助理教授)氏を含む会合で、両岸関係の中での金門アイデンティティに関する知見を聴取しました。
6月22日には台湾行政院・金馬聯合服務中心(台湾福建省政府)幹部との面談を行い、台湾内政における金門の位置、中央地方関係・台湾民主化の中での金門の特有の位置・役割に関する意見交換を行いました。
また6月22−23日にかけて、台北で外交関係者とのブリーフィング・協議を行い、両岸関係と台湾内政・外交の最新の知見を得ました。