2023.11.09 (木)

シンポジウム

国際ワークショップ:19世紀の清王朝と「近代」― 19世紀後半の東アジアと西洋

主催:東京大学先端科学技術研究センター・先端研創発戦略オープンラボ(ROLES)
 
日時:11月9日(木) 13:00-16:00
 
場所:東京大学駒場Ⅰキャンパス 18号館4階 コラボレーションルーム3
 
言語:日本語
 
形式:対面
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 世界的、地域的に、また様々な次元に関する秩序をめぐる議論が活発に行われている現在、19世紀に生じたと考えられる秩序変動、変容は多くの示唆を与えてくれる。この東アジアについても、古くは近代と伝統の相克、また域内秩序への参入、多層的/重層的融合など、多様な形で議論されてきた。
 しかし、それらは依然として議論先行であったり、またかつての「枠組」が無意識のうちに強い影響力を持ったりする傾向がある。このような傾向が育まれた一つの背景には、議論に対して実証研究が不十分であったことがあるように思われる。
 こうしたことを踏まえ、このワークショップでは、昨今新しい実証研究を進めている研究者を登壇者に招き、今一度19世紀の東アジアと西洋諸国との関わりの中で生じていたことについて考え、議論することを試みたい。



プログラム
 

司会・趣旨説明 川島真(東京大学大学院総合文化研究科・教授)

 
報告 トーマス・バレット(英ケンブリッジ大学アジア・中東学部・ポストドクトラル研究員ウルフソン・カレッジ・フェロー
「清末中国と外交規範―清朝駐英公使館員マカートニーの請負業務を切り口として」
 
報告 早丸一真(東京大学先端科学技術研究センターグローバルセキュリティ・宗教分野・特任助教)
「はがれる「近世」、はぐらかされる「近代」―大清が目指した秩序の延命について」
 
報告 福岡万里子(国立歴史民俗博物館研究部歴史研究系・総合研究大学院大学・准教授)
「1850年代の日本とシャムの対西洋外交―比較を通じて得られた「気づき」に関する若干の報告」

 
討論 川島真(東京大学大学院総合文化研究科・教授)
 
討論 五百旗頭薫(東京大学大学院法学政治学研究科・教授)